以下の場合、ジモバン7.5mgを絶対に服用しないでください。
・ジモバン7.5mgの成分またはエスゾピクロンに対し過敏症の既往歴のある人
・重症筋無力症の人: 筋弛緩作用により症状を悪化させるおそれがあります。
・急性狭隅角緑内障の人: 眼圧が上昇し、症状を悪化させるおそれがあります。
以下の場合、ジモバン7.5mgを服用しないことを原則としますが、特に必要とする場合には慎重に服用してください。
・肺性心、肺気腫、気管支ぜんそくおよび脳血管障害の急性期などで呼吸機能が高度に低下している場合: 炭酸ガスナルコーシスを起こしやすいとされています。
【警告】
ジモバン7.5mgの服用後に、もうろう状態、睡眠随伴症状(夢遊症状など)が現れることがあります。また入眠までの、あるいは中途覚醒時の出来事を記憶していないことがあるので注意してください。
【慎重服用】
・衰弱者: 薬物の作用が強く現れ、副作用が発現しやすくなります。
・高齢者
・心障害のある人: 血圧低下が現れるおそれがあり、心障害のある人では症状の悪化につながるおそれがあります。
・肝障害、腎障害のある人: 作用が強く現れるおそれがあります。
・脳に器質的障害のある人: 作用が強く現れるおそれがあります。
【重要な基本的注意】
・不眠症に対する服用は継続服用を避け、短期間にとどめてください。やむを得ず継続服用を行なう場合には、定期的に状態、症状の異常の有無を充分確認のうえ慎重に行なってください。
・ジモバン7.5mgの影響が翌朝以降におよび、眠気、注意力・集中力・反射運動能力などの低下が起こることがあるので、自動車の運転など危険を伴う機械の操作に従事しないように注意してください。
【その他の注意】
服用した薬剤が特定されないままにフルマゼニル(ベンゾジアゼピン受容体拮抗剤)を服用した人で、新たにジモバン7.5mgを服用する場合、ジモバン7.5の鎮静・抗けいれん作用が変化、遅延するおそれがあります。
【用法および用量に関連する使用上の注意】
・ジモバン7.5mgを服用する場合、反応に個人差があるため少量から服用を開始してください。また肝障害のある人では3.75mgから服用を開始することが望ましいとされています。やむを得ず増量する場合は観察を充分に行ないながら慎重に服用してください。ただし10mgは超えないこととし、症状の改善に伴って減量に努めてください。
・不眠症には、就寝の直前に服用してください。また服用して就寝した後、睡眠途中において一時的に起床して仕事などをする可能性があるときは服用しないでください。
高齢者では、運動失調が起こりやすく、また副作用が発現しやすいので、少量から服用を開始してください。
妊婦または妊娠している可能性のある人および授乳中の人は、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ服用してください。
授乳婦の人は服用を避けることが望ましいとされていますが、やむを得ず服用する場合は授乳を避けてください。
低出生体重児、新生児、乳児、幼児または小児に対する安全性は確立していません。