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2014-12-01
ソース(記事原文):HCPライブ
オンダンセトロン、過敏性腸症候群の症状を軽減
HCPライブ(2014年12月1日) ― ゲイル・スコット
下痢型過敏性腸症候群(IBS-D)患者は頻繁な軟便による痛みや不快感だけでなく、失禁の恐怖にも苦しむ。多くの患者は、これが原因でパニックや不安になる。
これらの懸念に対処するため、イギリスのノッティンガム(Nottingham)にあるノッティンガム大学病院疾病センター(Nottingham Diseases Centre, University Hospitalの研究は、120人のIBS-D患者群でオンダンセトロン対プラセボの試験を行った。クララ・ガースド (Klara Garsed)や同僚は、オンダンセトロン(広く入手可能なジェネリック薬)を服用した群の衰弱性の症状が有意に軽減されたとガット(Gut)で報告した。
プラセボと比較し、オンダンセは「大幅に便の硬さを改善し、患者は便意切迫感が生じる日が少なくなり、排便がそれほど頻繁でなくなり、膨満感が軽減された。IBS-Dに関連する痛みには、有意な変化が認められなかった。
全体として、オンダンセトロン服用患者の65%は症状が緩和したと報告したが、プラセボ服用患者で緩和したと報告したのは14%のみだった。
このクロスオーバー試験では、被験者は間に2?3週間の休薬期間を置き、経口プラセボ治療薬を5週間、オンダンセトロン4 mg錠を5週間投与された。
ロペラミドがレスキュー薬として許可されたが、試験期間の最後の2週間は中止する必要があった。患者は毎日のダイアリーに自分の症状を記録した。
研究チームは参加者の腸通過時間も測定し、オンダンセトロンがその時間を有意に遅らせていることを見出した。
唯一の有害事象は便秘で、オンダンセトロン服用患者の9%に見られたが、これらの患者のほとんどは服用量の減少で改善した。
研究者らは、「痛みを伴う日数は変わらなかったにもかかわらず、IBS-D患者はプラセボと比べてオンダンセトロンをはっきりと好ましいとしており、このような患者にとって最も厄介な症状は便意切迫感と軟便であることが示唆されている」と結論付けた。
動物実験で、より高用量のオンダンセトロンを服用すると、便秘の発生率も高まる可能性があるが痛みが緩和される可能性が示唆されている、と研究者らは書いている。
本試験は小規模であったため安全性は評価しなかったが、オンダンセトロンは25年間、嘔吐の??治療に問題なく使用されている、と著者らは書いている。