【使用禁忌】
・有効成分であるイルベサルタン、及びそのほかの成分に過敏症の方へのイロベル150mgの使用は禁忌とされています。
また使用中に過敏症症状が現れた場合には使用を中断し、医師に相談するようにしてください。
・イロベル150mgの使用によって胎児の頭蓋骨形成不全や死亡が引き起こされる危険性が指摘されているため、妊娠中期、後期の方におけるイロベル150mgの使用は禁忌とされています。
また使用中に妊娠が発覚した場合や、妊娠初期の方は速やかに他の治療法に切り替えてイロベル150mgの使用を中断するようにしてください。
・イルベサルタンはネズミの母乳中に排出されることが確認されています。
授乳による乳幼児への安全性が解明されていないため、授乳中の方におけるイロベル150mgの使用は禁忌とされています。
【重要な基本的注意】
・降圧剤の使用によって目眩や疲労が引き起こされる場合があります。
このような症状が経験される場合、車の運転や機械の操作には充分な注意が必要とされています。
・腎臓機能の低下がみられる患者はイロベル150mgの使用中、血中のカリウム及びクレアチニン濃度を観測するための定期的な血液検査が必要とされています。
・心疾患や糖尿病性腎症を併発している患者はイロベル150mgの使用中、血中のカリウム濃度を観測するための定期的な血液検査が必要とされています。
・イロベル150mgのようなアンジオテンシンII拮抗薬は、原発性アルドステロン症ヲ原因とする高血圧症には効果がないとされています。そのためこのような患者におけるイロベル150mgの使用は適切でないとされています。
・成人前の小児における安全性は確認されていません。
【使用における基本的な注意】
以下に該当する方におけるイロベル150mgの使用は注意が必要とされています。
・75歳以上の高齢者
・腎機能の低下がみられる方
・血液透析を受けたり、腎不全を患っている方
・腎動脈狭窄症を患っている方
・うっ血性心疾患を患っている方
・閉塞性肥大型心筋症を患っている方
・重度の心不全を患っている方
・僧帽弁狭窄症を患っている方
・大動脈弁狭窄症を患っている方
・利尿薬の使用や減塩食、下痢や嘔吐などによって体液及び体内の塩分の濃度が低下している方