以下の場合、イミグラン100mgを絶対に服用しないでください。
・イミグラン100mgの成分に対し過敏症の既往歴のある人
・心筋梗塞の既往歴のある人、虚血性心疾患またはその症状・兆候のある人、異型狭心症(冠動脈けい縮)のある人: 不整脈、狭心症、心筋梗塞を含む重篤な虚血性心疾患様症状が現われることがあります。
・末梢血管障害のある人: 症状を悪化させる可能性が考えられます。
・コントロールされていない高血圧症の人: 一過性の血圧上昇を引き起こすことがあります。
・重篤な肝機能障害のある人: イミグラン100mgは主に肝臓で代謝されるので、重篤な肝機能障害のある人では血中濃度が上昇するおそれがあります。
・エルゴタミン、エルゴタミン誘導体含有製剤、あるいはほかの5-HT1B/1D受容体作動薬を服用中の人
・モノアミンオキシダーゼ阻害薬(MAO阻害薬)を服用中、あるいは服用中止2週間以内の人
【慎重服用】
・虚血性心疾患の可能性のある人(例えば、虚血性心疾患を疑わせる重篤な不整脈のある人、閉経後の女性、40歳以上の男性、冠動脈疾患の危険因子を持つ人): 不整脈、狭心症、心筋梗塞を含む重篤な虚血性心疾患様症状が現われるおそれがあります。
・てんかん様発作の既往歴のある人、あるいはてんかん様発作発現を来たす危険因子のある人(脳炎などの脳疾患のある人、けいれんの閾値を低下させる薬剤を使用している人など): てんかん発作が発現したとの報告があります。
・肝機能障害のある人: イミグラン100mgは主に肝臓で代謝されるので、重篤な肝機能障害のある人では血中濃度が上昇するおそれがあります。
・高齢者
・スルホンアミド系薬剤に過敏症の既往歴のある人: イミグラン100mgはスルホンアミド基を有するため、交叉過敏症(皮膚の過敏症からアナフィラキシーまで)が現われる可能性があります。
・コントロールされている高血圧症の人: 一過性の血圧上昇や末梢血管抵抗の上昇が少数の人でみられたとの報告があります。
・脳血管障害の可能性のある人: 脳血管障害が現われる可能性があります。
【重要な基本的注意】
・イミグラン100mg服用後、胸痛、胸部圧迫感などの一過性の症状(強度で咽喉頭部におよぶ場合があります)が現われることがあります。このような症状が虚血性心疾患によると思われる場合には、以後の服用を中止し、虚血性心疾患の有無を調べるための適切な検査を行なってください。
・心血管系の疾患が認められない人は、重篤な心疾患が極めてまれに発生することがあります。このような場合は以後の服用を中止し、適切な処置を行なってください。
・片頭痛あるいはイミグラン100mg服用により眠気を催すことがあるので、イミグラン100mg服用中は自動車の運転など危険を伴う機械操作に従事しないように充分注意してください。
【効能・効果に関連する使用上の注意】
・イミグラン100mgは国際頭痛学会による片頭痛診断基準により、「前兆のある片頭痛」と確定診断が行なわれた場合にのみ服用してください。特に次のような人は、クモ膜下出血などの脳血管障害やほかの原因による頭痛の可能性があるので、イミグラン100mg服用前に問診、診察、検査を充分に行ない、頭痛の原因を確認してから服用してください。
1.今までに片頭痛と診断が確定したことのない人
2.片頭痛と診断されたことはあるが、片頭痛に通常見られる症状や経過とは異なった頭痛および随伴症状のある人
・家族性片麻痺性片頭痛、孤発性片麻痺性片頭痛、脳底型片頭痛あるいは眼筋麻痺性片頭痛の人は服用しないでください。
【用法・用量に関連する使用上の注意】
・イミグラン100mgは頭痛発現時にのみ使用し、予防的には使用しないでください。
・イミグラン100mgによりまったく効果が認められない場合は、その発作に対して追加使用をしないでください。このような場合は、再検査の上、頭痛の原因を確認してください。
・スマトリプタン製剤を組み合わせて使用する場合には少なくとも以下の間隔をあけて使用してください。
1.錠剤服用後に注射液あるいは点鼻液を追加使用する場合には2時間以上
2.注射液使用後に錠剤を追加使用する場合には1時間以上
3.点鼻液使用後に錠剤を追加使用する場合いは2時間以上
イミグラン100mgは主として肝臓で代謝され、腎臓で排泄されますが、高齢者では肝機能あるいは腎機能が低下していることが多いため、高い血中濃度が持続するおそれがあるので慎重に服用してください。
妊娠中の使用に関する安全性は確立していないため、妊婦または妊娠している可能性のある人は、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ服用してください。
授乳中の人は、イミグラン100mg服用後12時間は授乳を避けてください。
小児などに対する安全性は確立していません。