以下の場合、アール・シネックスを絶対に服用しないでください。
・アール・シネックスの成分に対し過敏症の既往歴のある人
・過去に薬物性肝臓炎を起こしたことのある人
・過去にイソニアジドに関係する肝損傷を起こしたことのある人
【警告】
・イソニアジドはまれに重篤な(場合により致死性の)肝臓疾患を引き起こします。このリスクは、アルコールや不法静注麻薬使用者、長期の肝臓障害を持つ35歳以上の人で増加します。使用中に持続的な吐き気や嘔吐、重篤な胃痛・腹痛、異常な虚弱・疲労、混濁尿、黄だんなどの肝臓疾患症状が出現した場合は、ただちに医師に報告してください。
・リファンピンは肝機能障害を引き起こすことがあります。特に肝臓疾患またはほかの肝毒性物質とリファンピンを併用している人においては、致死性の黄だんを引き起こすこともあります。肝臓疾患のある人ではそのリスクが高くなるため、肝損傷のリスク発生を踏まえた上で使用してください。
【使用上の注意】
・リファンピン、イソニアジド、ピラジナミド、リファマイシン(リファブチン、リファペンチンなど)に過敏症の既往歴のある人は事前に医師または薬剤師に相談してください。
・過去に、肝臓・腎臓疾患、アルコール服用者、HIV感染、糖尿病、痛風、高血中尿酸値、四肢の無感覚・刺痛(末梢神経障害)、血液障害などの既往がある人は、事前に医師または薬剤師に相談してください。
・アルコールは肝臓疾患のリスクを高めるおそれがあるため、服用中はアルコール摂取を控えてください。
・アール・シネックスは生ワクチン(腸チフスワクチンなど)の効果を減弱させるおそれがあります。
・アール・シネックスは経口ピルの効果を減弱させるおそれがあります。
・リファンピンは涙、汗、尿、唾液、便などを赤みがかったオレンジに着色することがあるため、服用中はコンタクトレンズを着用しないようにしてください。
アール・シネックスの服用中に以下の食べ物を摂取した場合、頭痛、瞳孔開大、頚部硬直、吐き気、嘔吐、下痢、ほてり、発汗、かゆみ、不整脈などの症状が起こることがあるため、注意して摂取してください。
・チーズ(アメリカン、ブルー、ブルソー、ブリック、ブリー、カマンベール、チェダー、エメンタール、グリュエール、モッツァレラ、パルメザン、ロマーノ、ロクフォール、スティルトン、スイスを含む)
・サワークリーム、ヨーグルト、
・レバー(牛、鶏)、魚、軟化剤を使用した肉、ソーセージ(ボローニャ、ペパロニ、サラミ、サマーを含む)、狩猟肉、肉エキス、キャビア、干し魚、ニシン、エビ味噌、ツナ
・アボカド、バナナ、イチジク、レーズン、ザワークラウト
・醤油、味噌汁、豆腐、ソラマメ
・酵母エキス
・朝鮮人参
・チョコレート
・カフェイン(コーヒー、紅茶、コーラなど)
・ビール(ノンアルコールを含む)、赤ワイン(特にキアンティ)、シェリー、ベルモット、ほかの蒸留酒
妊婦および妊娠の可能性のある人は服用しないでください。出産前にリファンピンを服用した場合、胎児および母体の出血リスクが上昇するおそれがあります。
母乳中に成分が移行するため、授乳中に服用する場合は医師に相談してください。