アクセプタ 10mgはストラテラのジェネリック薬です。
ストラテラは、2009年4月に製造販売が承認された、世界初の非中枢刺激性注意欠陥・多動性障害(ADHD/Attention Deficit Hyperactivity Disorder)治療薬です。
従来用いられてきた中枢刺激薬と比較して依存性や乱用の危険性が低いことから、小児から成人の幅広い年齢層における治療に使用されています。
ADHDは発達障害(もしくは行動障害)に分類される疾患で、症状として多動性・不注意・衝動性などがみられます。
日常的な行動については大きな障害となりますが、適切な対処(治療・環境改善)などで症状を緩和することが可能です。
ADHDは脳障害として考えられているため、しつけなどの精神的努力・矯正では改善が困難であることが分かっています。
これまで、ADHDの治療には中枢神経興奮薬(塩酸メチルフェニデート・商品名:リタリン・コンサータなど)が用いられてきました。これは覚醒水準を引き上げることで症状の緩和・改善を目指したものですが、あくまでも対処的なもので根治にはほど遠いため、これに続く治療薬として、アクセプタの有効成分である塩酸アトモキセチンが注目されるようになりました。アメリカにおいても、中枢神経興奮薬ではないADHD治療薬は、現在この塩酸アトモキセチンのみです。
アクセプタの有効成分である塩酸アトモキセチンは、SNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)と呼ばれる第4世代の抗うつ剤に分類されています。
ADHDの治療においては、そのノルアドレナリンの再取り込み阻害効果が注目されました。アクセプタはノルアドレナリン受容体(レセプター)への再取り込みを強力に阻害し、シナプス間隙に存在するノルアドレナリン濃度を高める働きを持つことから、アドレナリン神経系を亢進させ、ADHDに対して効果を発揮すると考えられています。