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2012-01-12

ソース(記事原文):ポストヌーン

「あの」感覚を理解する

ポストヌーン(2012年1月12日)― 全世界があなたの周りを回っているかのような、あの感覚を経験したことがありますか?突然平衡感覚を失うかのように感じたことがありますか?そうであれば、おそらくあなたが経験したのはめまいです。めまいとは、基本的に、あなたやあなたの周りが回転していると感じることです。ジュビリー・ヒルズにあるアポロ病院のめまい・アレルギー・頭痛専門医であるV・サザヴァハーナ・チューダリー(V Sathavahana Chowdary)博士によると、「めまいとは全面的に方向感覚を失うことです」

上級コンサルタント神経科医であるスディール・クマール(Sudhir Kumar)博士は「患者が経験する状況には2通りあります。患者の周囲全てが回転しているように感じる状況と、患者の周囲全ては静止していますが、自分の頭と体が動いているように感じる状況です。めまいは吐き気や嘔吐を伴うことがあります」と説明します。

めまいの原因は?

めまいには大きく分けて中枢性、末梢性、頸性という3つの種類があります。「脳は、大脳と小脳という2つの主要部分で構成されています。小脳は体の平衡を保ちます。中枢性めまいは、血液が脳や首の後ろに十分供給されないと起こります。脳卒中、腫瘍、さらには感染症などの症例で起こることがあります」とスディール博士は述べます。2つめのタイプのめまいは、内耳の特定の障害に起因して起こり、一般に良性頭位めまい症(BPV)として知られる末梢性めまいです。「障害とは、ウイルス感染、流体の緊張や内耳のカルシウム粒子などです。」3つめのタイプは、頚部脊椎症などの頚部の問題に起因して起こる頸性めまいです。

「一部の症例は、適切な休息や食事の欠如、急激なダイエットが要因である可能性があります。睡眠と食事を十分取り、無謀なダイエットを避けることが重要です」とスディール博士は述べます。めまいは運動不足が原因で起こる場合もあります。「ほとんどの仕事では、動かず長い間一ヵ所に座っていることになるので、これもめまいの原因となります。従って、仕事中にも首と体の簡単な体操をすることが重要です」と博士は付け加えます。めまいの判定には、機能画像、前庭機能検査(電気眼振記録法)、頭蓋骨輪郭描画、コンピュータ化動的姿勢動揺検査などの検査を実施する必要があります。

治療

「めまいは症状であり疾患ではないので、めまい自体を治療することはできず、めまいの原因となっている問題を治療しなくてはならないことを患者が理解することが大切です」とチューダリー(Chowdary)博士は強調します。

めまいを感じたとき、診察に行かなくても飲むことができる薬がたくさんあるとスディール博士は述べます。「塩酸ベタヒスチンの薬は、一般医や家庭医が処方できます。2、3日後も症状が続いたら、神経科医に連絡してください」と博士は言います。

一度めまいを経験した人は再びめまいを起こす可能性があります。スディール博士によれば、そのような人のために、医師は簡単な前庭リハビリ運動を指示してくれるそうです。チョーダリー博士は「患者はまず、原因が何であるかを判定できる一般医に診てもらうべきです。めまいに、ろれつが回らない、目がかすむ、体の片側に力が入らない、皮膚の質感が変わったなどの症状が伴う極端な場合は、切迫した神経学的問題の徴候である可能性があるので、すぐに病院の救急病棟に運ばなければなりません」とサザヴァハーナ博士は述べます。

体が示してくれる兆候を無視せず、症状を理解し、問題の原因を即座に探ることが重要です。


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