以下の場合、インメシン25を服用しないことを原則としますが、特に必要とする場合は慎重に服用してください。
・小児: 他剤が無効または使用できない関節リウマチに対して服用する場合には慎重に服用してください。
小児に対する安全性は確立されておらず、また経口服用時の小児で大量服用により重篤な副作用(かんせんしょうの不顕性化、肝炎)が報告されています。
インメシン25による治療は原因療法ではなく対症療法であることに留意してください。
過度の体温下降、虚脱、四肢冷却などが現われることがありますので、特に高熱を伴う高齢者または消耗性疾患の人は服用後の状態に充分注意してください。
慢性疾患(関節リウマチ、変形性関節症など)に対してインメシン25を服用する場合、以下の事項を考慮してください。
・長期服用する場合は、定期的に臨床検査(尿検査、血液検査、眼科的検査など)を行なってください。また異常が認められた場合は、減量、休薬などの適切は措置を講じてください。
・薬物療法以外の療法も考慮してください。
インメシン25はこのようにシクロオキシゲナーゼとプロスタグランジンの働きを抑えることで強力な鎮静作用を発揮しますが、実際にはプロスタグランジンにも胃の粘膜を保護する働きがあるため、それぞれが持つ胃粘膜保護の役割も同時に抑制してしまうことになります。
すると作用が出やすくなるという問題が起こってくるため、正しい指導の下での服用が必要になります。
以下の場合、インメシン25.を絶対に服用しないでください。
・消化性潰瘍のある人: 消化器への直接刺激作用およびプロスタグランジン合成阻害作用により、胃粘膜防御能が低下するため、消化性潰瘍が悪化するおそれがあります。
・重篤な血液の異常のある人: 血液の異常が悪化するおそれがあります。
・重篤な肝障害のある人: 肝障害が悪化するおそれがあります。
・重篤な腎障害のある人: プロスタグランジン合成阻害作用により、腎血流量低下および水、ナトリウムの貯留が起こるため、腎障害が悪化するおそれがあります。
・重篤な高血圧症の人: プロスタグランジン合成阻害作用により、水、ナトリウムの貯留が起こるため、血圧が上昇するおそれがあります。
・重篤なすい炎の人: 症状が悪化するおそれがあります。
・インメシン25の成分またはサリチル酸系化合物(アスピリンなど)に対して過敏症の既往歴のある人。
・アスピリン喘息(非ステロイド性消炎鎮痛剤などによる喘息発作の誘発)またはその既往歴のある人: 重症喘息発作を誘発することがあります。
・妊婦または妊娠している可能性の高い人: 妊娠末期に投与したところ、胎児循環持続症(PFC、胎児の動脈管収縮、動脈管開存症、胎児腎不全、胎児腸穿孔、羊水過少症が起きたとの報告があります。
また早期出産した新生児に壊死性腸炎の発生率が高いとの報告、および消化管穿孔、頭蓋内出血が起きたとの報告があります。
さらに動物実験で催奇形作用が報告されています。
トリアムテレンを服用中の人: 相互に副作用が増強され、急性腎不全を起こすことがあります。
急性疾患に対してインメシン25を服用する場合、以下の事項を考慮してください。
・急性炎症、疼痛、発熱の程度を考慮して服用してください。
・原則として同一薬剤の長期服用は避けてください。
・原因療法があれば、それを行なってください。
感染症を不顕性化するおそれがありますので、感染による炎症に対して服用する場合は、適切な抗菌剤を併用し、観察を充分に行ない服用してください。
ほかの消炎鎮痛剤との併用は避けることが望ましいとされています。
高齢者には副作用の発現に特に注意し、必要最小限の使用にとどめるなど慎重に服用してください。
眠気、めまい、ふらつき感などが現われることがありますので、インメシン25を服用する場合は自動車の運転など危険を伴う機械の操作に従事しないよう充分に注意してください。