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2014-01-30
ソース（記事原文）：ヘルスデー・ニュース
難聴に関連する脳腫瘍の治療にアスピリンが役立つ可能性
ヘルスデー・ニュース（2014年1月30日） ― 難聴や耳鳴、時に死亡につながる非癌性脳腫瘍の進行を、アスピリンで遅延させられる可能性のあることが、新たな研究で示された。
医学誌「耳科学&神経耳科学(Otology and Neurotology)」2月号に掲載された研究において、前庭神経鞘腫(別名：聴神経腫瘍)と診断された患者約700人のデータが検討された。これらの腫瘍は、脳と耳をつなぐ神経上に成長するものであり、認可された治療薬は存在しない。
現在の治療選択肢には、手術または放射線療法があり、いずれも重大な合併症を引き起こす場合がある、と本研究者らは述べている。
腫瘍増殖率は、非服用者よりも、アスピリン服用者の方がゆっくり進むことが、今回の解析で明らかになった。年齢や性別による結果への影響はみられなかった。
マサチューセッツ耳鼻科・眼科専門病院(Massachusetts Eye and Ear Infirmary)の耳科外科医で研究者のコンスタンティノス・スタンコビッチ(Konstantina Stankovic)氏は「今回の結果から、前庭神経鞘腫の進行抑制において、アスピリンが治療的役割を担う可能性のあることが示唆される」と病院プレスリリースで発表した。
スタンコビッチ氏は、ハーバード大学医学部(Harvard Medical School)耳科学・喉頭学の助教で、ハーバードのSHBT(Speech and Hearing Bioscience and Technology)プログラムの教職員でもある。
本研究は、米国国立聴覚・伝達障害研究所(NIDCD; National Institute on Deafness and Other Communication Disorders)から部分的に財政的援助を受けた。
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