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2012-06-15
ソース(記事原文):アトランティック誌
自閉症の有効な治療法となりうるオキシトシンに関するさらなる興味深い手がかり
アトランティック誌(2012年6月15日)― 予備的とされる新たな研究の発表において、医師らは、オキシトシン含有点鼻薬が「社会性」に関わる脳領域の活性化を助けたと述べました。
社会性障害は自閉症スペクトラム障害(ASD)の1つであることが多く、「母子の絆ホルモン」とされるオキシトシンは、その治療に役立つものとして一層の期待が持たれています。治療法の有力候補としてのオキシトシンに興味を引かれて行われた以前の研究があり、ASD治療におけるその役割を裏付けるため、さらに新たな研究が行われています。CDC(疾病対策予防センター)によれば、現在、生まれてきた子供の88人中1人にASDが認められています。
「子供の脳にオキシトシンを投与したところ、「社会脳」とされる領域が活性化したことが明らかにされた。」
この新たな研究では、科学研究のゴールドスタンダードである二重盲検プラセボ対照試験が行われました。研究チームは、7~18歳の被験者集団の半数にオキシトシンを含有する点鼻薬を単回投与しました。残りの半数には、プラセボ、つまりオキシトシンが入っていない点鼻薬を投与しました。
オキシトシンを投与された子供の脳では、「社会脳」とされる領域の活性化が見られました。
この領域には内側前頭前皮質、側頭頭頂接合部、紡錘状回、上側頭溝が含まれ、それらはすべて、見るもの、音、そして他者からの合図によってもたらされる社会的情報の処理に関与しています。
オキシトシンは出産中と出産後に大量に分泌され、母親とその赤ちゃんが結びつくのを助けると考えられています。このホルモンは、他者に対してよりオープンな感情を抱いたり信頼を寄せたりするなど、母性とは違う他の社会的行動もサポートするようです。
「私達の研究結果は、自閉症の中核障害である社会性障害に対し、より効果的な治療法の考案に向けた最初の重要なステップを提供しています。そしてそのような治療法には、オキシトシン投与と臨床的介入の組み合わせが含まれるかもしれません。」イラニット・ゴードン(Ilanit Gordon)試験担当者はこう述べています。「そうした治療法は、自閉症とその治療に対する私達の理解を根本から改善するでしょう。」ただし、この研究結果は予備的なものであり、オキシトシン投与については、一般への使用を推奨する前にさらに厳密な研究を実施する必要があるでしょう。
この研究はエール大学(Yale University)で行われたもので、結果は5月に開かれた国際自閉症研究会議(International Meeting for Autism Research)にて発表されました。この研究結果が査読付き学術誌に掲載される予定はまだ決まっていません。
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