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2013-01-04
ソース(記事原文):ヘアリオ
経口イソトレチノインはモルビアン病患者に有効な治療法
ヘアリオ(2013年1月4日)― 医学誌「Archives of Dermatology(皮膚科学)」2012;148:1395-1398. ローレン・スミス(Lauren A.Smith)著
イソトレチノイン長期服薬が、モルビアン病(Morbihan disease)患者の治療成功につながったことが、研究結果で示された。
ニューヨーク大学ランゴン医療センター(New York University Langone Medical Center)皮膚科において、モルビアン病患者5名(年齢21~61歳、うち女性3名)が、経口イソトレチノインの6ヵ月以上(平均16ヵ月)にわたる長期治療を受けた。持続的な一日投与量は平均60mg/日で、累積投与量は平均285mg/kgとなった。
10~24ヵ月間にわたり治療したところ、観察された無病期間は平均9ヵ月間であった。治療後4~6週間以内に、顔面紅斑・浮腫の改善が認められた。6ヵ月の時点で、著しい臨床的効果が全患者にみられた。疾患再発は確認されなかった。
先行研究では、モルビアン病の治療における経口イソトレチノインを推奨投与量10mg/日~50mg/日で4~6週間にわたり使用したことが記録されているが、これは本研究の有効量をはるかに下回る量である、と研究者らは述べている。全患者で20mg/日を開始用量として、臨床効果が認められるまで増量した。治療効果は体重に関連しており、具体的には70kg以上の患者では80mg/日の投与、50kg~60kgの患者では40mg/日~60mg/日の投与が有効であった。
有害事象には、唇の乾燥、関節痛、高脂血症などがあり、軽度なため、治療は容易であった。
研究者らは「モルビアン病は従来から難治性疾患と考えられており、治療選択肢に期待できるものはない。一方、長期的な経口イソトレチノインの使用は、代替治療として有望であるが、経口イソトレチノインの安全性を考慮し、詳細な経過観察が必要とされる。さらなる研究で、モルビアン病の発症機序と、同疾患に対するイソトレチノインの作用機序を深く解明していく必要がある」と結論づけている。
情報公開:研究者(医学博士で公衆衛生学修士)デイビッド・コーエン(David E.Cohen)氏は、ガルダーマ社(Galderma)のコンサルタントを務めているほか、同社から謝礼金を受け取っている。
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