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2012-09-20

ソース(記事原文):メディカル・エキスプレス

皮膚炎に対するタクロリムス内服薬と外用薬の逐次併用は有益

メディカル・エキスプレス(2012年9月20日)― 疾患関連(Diseases, Conditions, Syndromes)ニュース

タクロリムス内服薬と外用薬の逐次治療は重篤なアトピー性皮膚炎の治療に有効でありうることが、米国皮膚科学会(Journal of the American Academy of Dermatology)10月号に掲載された予備研究で示された。

(ヘルスデー) — タクロリムス内服薬と外用薬の逐次治療は重篤なアトピー性皮膚炎の治療に有効でありうることが、米国皮膚科学会(Journal of the American Academy of Dermatology)10月号に掲載された予備研究で示された。

マイアミ大学(University of Miami)のテレンス・コリン・キアニー(Terrence Colin Keaney)博士らは、タクロリムス内服薬と外用薬の逐次治療における安全性と有効性を検討するため、身体の50%以上にアトピー性皮膚炎が認められる患者12人を登録した。14週間にわたりタクロリムス内服薬と外用薬を用いた逐次治療を行った。各来診時には、湿疹面積・重症度指数(EASI)、医師包括的評価(Physician Global Assessment:PGA)、及びそう痒スコアを測定した。

湿疹面積・重症度指数(EASI)スコアで67%の改善が記録されたことを同研究者らは明らかにした。医師包括的評価では45%の改善が記録され、そう痒スコアで69%の軽減が認められた。

「この予備試験では、重篤なアトピー性皮膚炎の治療にタクロリムス経口薬を投与して迅速な病勢制御を得ることに成功し、その後はタクロリムス0.1%の外用軟膏を用いた維持療法への移行も首尾よくいった」と同著者らは記している。

同著者ら2人は、本研究を助成したアステラス社(Astellas Pharma)などの製薬会社との財政的結びつきを開示した。


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