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2012-10-15

ソース(記事原文):ドクターズ・ラウンジ

研究によれば抗てんかん薬が減量の補助としての有望性を示している

ドクターズ・ラウンジ(2012年10月15日)― ゾニサミドと栄養カウンセリングの併用は、一部の肥満成人に有効でしたが、副作用がないわけではありませんでした。

アラン・モーゼス(Alan Mozes)著、ヘルスデイ・リポーター

(ヘルスデイニュース)― 元々はてんかん治療のために開発された処方薬を、定期的な栄養カウンセリングと併用すると、肥満成人は減量できるかもしれないと研究者らは言います。

新しい研究により、抗てんかん薬ゾニサミド400 mgを1年間毎日服用した被験者らは、食事とライフスタイルの変更のみとされた被験者らと比べ、平均して7.5ポンド近く減量できたことが明らかにされました。ただし副作用についても、ゾニサミドを服用した被験者らのほうが、服用しなかった被験者らより多く見舞われました。

「研究課題は、食事カウンセリングを主とする質の高いライフスタイル介入に、この薬を併用すると、さらに減量を達成できるかどうか調べることでした」研究論文の主著者であり、ノースカロライナ州ダラムのデューク大学医療センター(Duke University Medical Center)で肥満臨床試験プログラム(Obesity Clinical Trials Program)長を務めるキショール・ガッド博士(Dr. Kishore Gadde)はそう話しました。

「そして、答えはイエスでした。」

この研究は、米国立衛生研究所(U.S. National Institutes of Health)から資金提供を受けたもので、アーカイブ・オブ・インターナル・メディシン(内科学に関する雑誌)オンライン版に10月15日付で掲載されています。

論文著者らの指摘によれば、食事とライフスタイルの変更を通じて体重をコントロールできない肥満男女にとって、非外科的な選択肢は限られています。肥満の長期治療薬として米国で承認されているのは、オーリスタット(商品名ゼニカル)やロルカセリン塩酸塩(ベルヴィーク)など数種の処方薬のみです。

ガッド氏と同僚らが2003年に実施した16週間の調査で、1日400 mgのゾニサミド(ゾネグラン)は代替薬となりうることが示唆されたため、彼らはその追跡調査をすることにしました。

2006年から2011年にかけて、研究チームは肥満の男女200人以上を3つの群のいずれかに無作為に割り付けました。1つの群ではゾニサミド200 mgを毎日服用し、もう1つの群ではゾニサミド400 mgを毎日服用、残り1つの群ではプラセボ錠を服用しました。被験者の平均年齢は43歳、平均体格指数(BMI)は38近くでした。BMIとは、身長と体重に基づく体脂肪の計算値で、BMIが30以上であれば肥満とみなされます。糖尿病の人はいませんでした。

すべての被験者が、1年にわたり各自の投与計画に従いました。この間、総カロリー摂取量を減らすのに役立てるため、ガッド氏が『集中的ではない』と説明する個別の栄養カウンセリングも全員が毎月受けました。

全体的な減量に関してはゾニサミド400 mg群が最も優れていた一方、ゾニサミド200 mg群で見られた効果はプラセボ群とあまり変わりませんでした。

体重が試験前よりも5%以上落ちたのは、ゾニサミド400 mg群では55%近くでしたが、ゾニサミド200 mg群では34%、プラセボ群では31%でした。

ただし、いずれのゾニサミド群の被験者も副作用のリスクが高く、下痢、頭痛、疲労感、悪心・嘔吐、集中困難・記憶障害、不安、抑うつ関連症状が見られました。

論文著者らによれば、そうした副作用は一般的に『軽度』でした。彼らは、ゾニサミド400 mgは減量の補助としての有望性を示すと結論付ける一方で、臨床医らに対し、患者ごとにメリットとデメリットを慎重に検討するようアドバイスしました。

「肥満に万能な薬はありません」とガッド氏は釘を刺しました。「大切なこととして心に留めておいて欲しいのは、私たちは数式に基づいて、つまりBMIが30以上で肥満と診断しますが、肥満の理由は人それぞれ異なるということです。」

ガッド氏によれば、心理学的要因やライフスタイル要因が関与している場合があるそうです。「ただし、[患者の]約3分の1では、例えば自分のエネルギー摂取量を感知する胃腸から脳への満腹シグナルを経験しにくいなど、生物学的な問題が関わっています」と同氏は言いました。「そうした人にとっては、薬が役に立つ可能性があります。」

登録栄養士で、ダラスのテキサス大学サウスウェスタン医療センター(University of Texas Southwestern Medical Center)の臨床栄養学准教授でもあるロナ・サンドン(Lona Sandon)も同じ意見でした。

彼女は、ある病気のために承認された薬を別の目的で使用する際は注意が必要だと話しました。

「それでも多くの人にとって、この種の薬は、食欲ホルモンの調節および調節経路を助ける何らかの働きをすることで、確実に大きな助けとなる可能性があります」とも話しました。


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