ナイトライフ
◆ED(勃起障害/勃起不全)とは?◆
性交時に勃起できない状態が頻繁に起こったり、勃起できない状態が持続することを『勃起障害/勃起不全(ED=Electric Disfunction)』といい、
「性交時に有効な勃起が得られないため満足な性交が行えない状態で、通常性交チャンスの75%以上で性交ができない状態」
と定義されています。
現在日本では約1000万人の人がED(勃起障害/勃起不全)であると想定されており、年齢が上がるほどにその数は増加するとされていますが、最近では生活習慣の乱れ、ストレスなどから中高年或いは若者でもこのED(勃起障害/勃起不全)に苦しむ人が増えているとされています。
ED(勃起障害/勃起不全)は、勃起能力は正常であるのに、性交時に勃起できない機能性勃起不全と身体的に障害があるため、勃起できない器質性勃起不全に大きく分けられます。
機能性勃起不全の主な原因はストレス、人間関係、性交症に対する不安や焦りといった心因的なものによるものとされています。特に一度勃起に失敗してしまうと「また失敗するのではないか。」という恐怖心が先立ち、深刻な勃起不全を招くケースもあります。
また、喫煙や飲酒といった生活習慣の乱れ、及び神経症や双極性障害(躁うつ症)も機能性勃起不全の一因とされています。
一方器質性勃起不全は高血圧症、糖尿病、心臓病といった血管系の疾患、前立腺や脊髄の手術によるもの、向精神薬、降圧剤、消化正解症治療薬といった薬物が原因となるものを指します。
◆早漏とは?◆
早漏とは性交時に、膣への挿入前、或いは挿入直後に射精してしまったり、またはパートナーが満足する前に射精してしまうなど、性交時の男性の射精機能が早く働いてしまうことを指します。
どのような基準をもって早漏とするかは膣内に挿入してから射精までの時間を基準とするもの、性交中のピストン運動の回数を基準とするもの、または射精反射がうまくできないもの基準とするなど意見が分かれており、はっきりとした定義は存在しません。
従来、早漏は陰茎(ペニス)の皮膚の神経の過敏性や、ストレス、不安、緊張、劣等感、焦りなど精神的なものによるもの考えられてきました。
しかし近年になって、早漏は交感神経、副交感神経といった自律神経のバランスの異常を引き起こす脳内の神経伝達物質の分泌異常が原因であるという説が広く受け入れられるようになってきています。
交感神経、副交感神経といった自律神経は、意思のコントロールを受けずに作用し、バランスを保ちながら相反する働きをすることによって生命を維持していますが、男性の勃起、及び射精はこの交感神経と副交感神経が適時に切り変わることによってもたらされるとされています。
そのバランスは脳内物質の一つであるセロトニンの働きによって保たれているとされていますが、このセロトニンの量が減少し、興奮性のノルアドレナリンが過剰に分泌されたり、その活動が抑えられなくなると、交感神経の活動亢進が引き起こされ、早期の射精を引き起こすとされています。
いずれにせよ、早漏は健常な性生活を営む上での障害になりうることに変わりはなく、また他人に相談できる内容でもないため、1人で悩んでいる男性が多いのが実情とされています。
◆性欲低下とは?◆
性欲低下とは、性行動に対する興味、衝動、要求が低下することです。
その原因は実に多岐に渡り、多忙さからくる身体的疲労や、人間関係のもつれ、ストレスなどからくる精神的疲労といった身体因性・心因性要因に加え、抗けいれん薬、抗がん剤、降圧剤といった薬剤の使用、過度のアルコールの摂取、糖尿病や甲状腺疾患、副腎疾患など病気といった要因などがあるとされています。
また、女性における性交痛や膣痙攣といった症状が性欲の減退に影響を与える場合もあります。