性感染症

性感染症-STD/STI

◆性感染症-STD/STIとは◆

性行為によって感染する病気が、通称『性病』と呼ばれている性感染症です。

かつては、1975年にWHOによって提唱された『STD（Sexually Transmitted Disease）』という名称によって知られてきました。

しかし、性行為によって感染する可能性のある病気といった、より広い意味合いを持つ『STI（Sexually Transmitted Infection）』という呼び方が欧米で主流となってきたことから、2008年に日本感染症学会においてSTIに名称が変更されました。

STI: Sexually Transmitted Infections

STD: Sexually Transmitted Diseases

 

◆主な性感染症（STD/STI）◆

 

・クラミジア感染症

女性： 1: 白く水っぽいおりものの増加
2: 排尿時、性交時の痛み　（無症候のことも多い）

男性： 1: 尿道の痒み、不快感　（無症候のことも多い）

◎　クラミジア感染症についての詳細はこちら

 

・性器カンジタ症（真菌症）

女性： 1: 膣、外陰部の痒み
2: 白いカッテージチーズの様なおりもの

男性： 亀頭のかゆみ、ただれ

◎　性器カンジタ症についての詳細はこちら

 

・尖圭コンジローマ

女性： 外陰部、肛門周囲に非対称に多発する痛み、痒みをほとんど伴わないイボ

男性： ペニス、肛門周囲に非対称に多発する痛み、痒みをほとんど伴わないイボ

◎　尖圭コンジローマについての詳細はこちら

 

・性器ヘルペス

女性： 1: 外陰部、肛門周囲に発生する水疱や潰瘍
2: 激しい痛みや発熱を伴う場合もあり

男性： 1: ペニス、肛門周辺に発生する水疱や潰瘍
2: 激しい痛みを伴うこともある。

◎　性器ヘルペスについての詳細はこちら

 

・淋菌感染症（淋病）

女性： 1: 黄色、黄緑色のおりものの増加　（ただし無症候の場合が多い）
2: 不正出血、下腹部の痛み

男性： 1: 激しい排尿痛、尿道の痒み、不快感
2: 排尿時のクリーム色や黄緑色の膿の排泄
3: 発熱や激しい痛み

◎　淋菌感染症についての詳細はこちら

 

・梅毒

女性： 1: 外陰部、膣、ペニスの痛みを伴わないびらん、潰瘍
2: 全身に多発する淡い赤み（梅毒ばら疹）、潰瘍性口内炎など

男性： 1: ペニス、陰嚢の痛みを伴わないびらん、潰瘍
2: 全身に多発する淡い赤み（梅毒ばら疹）、潰瘍性口内炎など

 

・トリコモナス

女性： 1: 悪臭のある黄色いおりもの、又は泡の混じったおりものの増加
2: 外陰部の痒みやただれ

男性： 1: 軽い排尿痛
2: 尿道から膿の分泌

 

・HIV (エイズ・後天性免疫不全症候群)

女性： 発熱、頭痛、リンパ腫の腫れなどの風邪に似た症状（無症候のことも多い)

男性： 発熱、頭痛、リンパ種の腫れなどの風邪に似た症状（無症候のことも多い）

◎　HIVについての詳細はこちら

 

・軟性下疳

女性： 1: 外陰部に豆粒大のコブ、痛みを伴う潰瘍
2: 太もも付け根のリンパ節の腫れと強い痛み

男性： 1: ペニスに豆粒大のコブ、痛みを伴う潰瘍
2: 太もも付け根のリンパ節の腫れと強い痛み

 

性感染症には以下の病気も含まれますが、
これらは性行為以外でも性器や体の他の部分に感染するものです。

・ケジラミ症

・疥癬

・性器伝染性軟属腫(ミズイボ)

・B、C型肝炎

 

性感染症にかからないように適切な予防策をとることはもちろん欠かせませんが、万が一性感染症にかかってしまった場合は自己診断せず、一刻も早く医師の診察を受け、適切な治療を受けることが大切です。

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