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2011-08-26

ソース(記事原文):サイエンスデイリー

トウガラシの辛味で副鼻腔の症状が緩和するとの研究報告

サイエンスデイリー(2011年8月26日) - 辛いトウガラシは「涙が出る」ことで知られているが、今回シンシナティ大学アレルギー研究者ジョナサン・ベルンスタイン(Jonathan Bernstein)博士が主導した新たな研究で、辛いトウガラシ由来の成分を含有する鼻腔スプレーが、ある特定のタイプの副鼻腔の炎症を「治す」のに有用となりうることが示された。

本研究は、「アレルギー、アズマ&イムノロジー」誌の2011年8月号に掲載されたもので、非アレルギー性鼻炎(鼻づまり、副鼻腔痛、副鼻腔の圧迫感)の重要な構成要素を有する44人を対象に、2週間にわたりトウガラシの鼻腔スプレーと、プラセボの鼻腔スプレーの使用を比較している。

トウガラシには、辛いトウガラシの主成分で辛味を出すカプサイシンが含まれている。カプサイシンは、複数の局所用薬剤(一時的な除痛に使用)の有効成分でもある。この用法で米国食品医薬品局(FDA)によって承認され、店頭販売されている。

トウガラシの鼻腔スプレーを使用した被験者は、作用または緩和し始めるのが、対照群より速く、スプレー使用から平均1分以内であると報告したことが本研究で明らとなり、「基本的に、このスプレーは非アレルギー性の鼻炎に安全かつ有効であると結論づけた」とベルンスタイン氏は述べている。

同氏によれば、非アレルギー性の鼻炎は、アレルギーを原因とせず、天候、家庭用化学薬品、芳香剤などの環境要因によって生じる上気道疾患であるが、何の誘引もなく、もしくは何が誘引であるか分からずに炎症が生じる人もいるという。

本研究は症状を抑えるためにカプサイシンを継続的に使用することを可能にした初めての対照試験である。ベルンスタイン氏は「非アレルギー性の鼻炎には良い治療があまりないので」、今回の研究は飛躍的な進歩であるとしている。また、過去の試験ではこの成分は辛すぎて麻酔なしでは投与できなかったと同氏は補足した。

本研究は、ディノバ研究所(Dynova Laboratories)から研究助成を受けた。シンシナティ大学医学部の免疫学・アレルギー・リウマチ学部門教授のベルンスタイン氏は、ディノバ社の有給コンサルタントである。


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