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2014-03-04

ソース(記事原文):ヘルスデー・ニュース

不整脈を有する腎臓病患者におけるワルファリンは安全:研究報告

ヘルスデー・ニュース(2014年3月4日) ― 慢性腎臓病患者のうち、不整脈の一種に対する治療薬である抗凝固薬ワルファリンを服用している患者は、脳卒中または死亡リスクが非服用患者と変わらないことを、研究者らが報告した。

このスウェーデンの研究では、心疾患および心房細動(よくある危険なタイプの不整脈)と診断された患者24,000人以上が対象とされた。心房細動で心腔内に血溜まりができると、脳卒中リスクが上昇する。

ストックホルムのカロリンスカ研究所(Karolinska Institute)に所属するジュアン・イエス・キャレロ(Juan Jesus Carrero)氏を中心とする研究者らは、心房細動の抗凝固薬による治療と患者の腎機能との間の関連性を検討した。

この研究結果は、アメリカ医師会機関紙(JAMA:Journal of the American Medical Association)3月5日号に掲載され、ワルファリン服用が1年以内の死亡・心発作・脳卒中リスクを低下させることに関連するほか、出血リスクの増加も認められないことを明らかにした。

このことは、重篤または末期の慢性腎臓病の症例においても当てはまる、とキャレロ氏のチームは報告している。

2人の専門家によると、本研究対象とされた患者は複雑な管理を必要とするものの、ワルファリンが患者ケアを安全に改善させるように思われる。

ニューヨーク市のブルックリン病院センター(Brooklyn Hospital Center)循環器科長代理のケニス・オング(Kenneth Ong)氏は「この患者集団に関しては複雑な問題が存在する」としている。「心房細動の既往がある患者は、心発作時に心房細動を発症する患者とは異なるからである。後者の方が重病患者群となる」

オング氏は「ワルファリン使用は、心房細動の有無に関係なく、心発作を起こしたばかりの患者に有益であることが示されている」としている。「とはいえ、今回の論文が発表されるまでは、この患者群がワルファリンを投与された場合、投与されなかった患者と比べて、全体的により優れた転帰を得られるのかどうかは明らかでなかった」

ニューヨーク市のレノックス・ヒル病院(Lenox Hill Hospital)に勤める臨床電気生理学専門医であるニール・サングビ(Neil Sanghvi)氏は、スウェーデンの研究で、この種の患者におけるワルファリンの有益性が明らかにされているとしている。

「死亡、心発作、脳卒中の減少が証明されていることを加味すると、理論上の出血リスクがあるからといってワルファリン治療を控える必要はない」とサングビ氏は述べている。


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