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2012-07-13

ソース(記事原文):レッドオービット

アセタゾラミドで急性高山病を防ぐ

レッドオービット(2012年7月13日)― アセタゾラミドは急性高山病(AMS)の予防および治療のために広く処方されているが、有効且つ安全とされる適正用量ははっきりと定められていない。アセタゾラミドの用量増加に伴う有効性および危険性を比較している24件の研究を対象とした、包括的レビューとメタ分析がハイ・アルティチュード・メディシン・アンド・バイオロジー誌(High Altitude Medicine & Biology)に掲載されている。同誌は、メアリー・アン・リーバート社(Mary Ann Liebert, Inc., publishers)(http://www.liebertpub.com)が発行している査読付き学術雑誌である。この論文は、同誌のウェブサイト(http://www.liebertpub.com/ham)にて無料で閲覧できる。

スイスにあるジュネーブ大学(University of Geneva)のベント・カイザー氏(Bengt Kayser)と同僚らは、1,000例以上の被験者について集められたデータのレビューを行った。そして、AMSの予防および治療における有効性、副作用のリスク、並びに投与量増加の関係について説明している。彼らは、「AMSの予防に対するアセタゾラミドの再評価:系統的レビューおよびメタ分析(Reappraisal of Acetazolamide for the Prevention of Acute Mountain Sickness: A Systematic Review and Meta-Analysis)(http://online.liebertpub.com/doi/full/10.1089/ham.2011.1084)」と題した論文の中で、その所見を論じている。

(ゆっくり登るのとは対照的に)輸送手段を用いて高地まで急速に移動する場合のように、ベースライン時のAMSリスクが高い場合を除き、アセタゾラミドの有効性は限られていた。副作用については、最低用量でも生じるものがある一方で、用量依存的なものもあるようである。AMSのリスクと、尿量の増加、しびれやピリピリ感、味覚異常などの最も多く見られる副作用の認容性に応じて、個々に合わせた投与を行うべきであると彼らは提案している。

「これは、AMSの予防および治療に最も重要な薬を用いることの是非に対し、貴重な貢献をするものである。」ハイ・アルティチュード・メディシン・アンド・バイオロジー誌の編集長であり、カリフォルニア大学サンディエゴ校医学部(University of California, San Diego School of Medicine)の内科学教授でもあるジョンB.ウェストMD, PhD(John B. West, MD, PhD)はこう述べている。


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