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2013-12-01
ソース(記事原文):ニュース・トラック・インディア
アスピリンは認知症の歯止めにも有用か
ニュース・トラック・インディア(2013年12月1日) ― 英国Health/Medicine
ロンドン12月1日(IANS) ― アスピリンは心発作および脳卒中の予防に役立つことで一般に知られているが、研究者らは昨今、ごくシンプルなアスピリンが認知症および癌を撃退する鍵を握っているのではないかと考えている。
こうした主張は、長らく健康を促進すると考えられてきた常用薬(アスピリン)における健康上の利益に関する今までで最大規模の研究が立ち上げられることで発表された。
本研究は、70歳以上の1,500人を対象として高齢者の疾患を予防するアスピリン使用について検討する最大規模の臨床試験になる、とデーリーメール(Daily Mail)誌が報じている。
ホバート(オーストラリアのタスマニア)にあるメンジーズ研究所(Menzies Research Institute)に属する研究チーム主任マーク・ネルソン(Mark Nelson)氏は「アスピリンは薬局で自由に買えることを念頭に置きたい。医師に処方箋を出してもらう必要はなく、70歳過ぎていることを伝える必要もない。つまり、本剤が有効な治療法であることを明らかにできれば、非常に簡単で安価な方法となる」と述べている。
ネルソン氏によれば、本研究はこの夏に開始され、結果は2018年に出される予定である。
心疾患または脳卒中リスクに対処するために錠剤を服用する数百万の人が、アスピリンに備わる血液を希釈する効果と血液凝固を防ぐ仕組みにより有益性を得られる。
本剤は将来的な心発作または脳卒中の危険性を23%以上減少させる。
認知症の中で多くみられるアルツハイマー病の発症リスクが定期的服用者において低いことが、研究で示されている。
本剤に備わる保護作用は、脳への血流を促す抗凝固作用によりもたらされる、と研究者らは考えている。
また、アスピリンが癌(特に消化管癌)の治療に役立ちうることも研究で明らかにされている。
「そのアスピリンを経口的に摂取し、その固有の成分を得るというのは理にかなっている」
臨床試験情報誌(Contemporary Clinical Trials)に掲載された本研究において、研究チームは低用量アスピリンが服用関連リスクに勝る効果を持つのかどうかを確認しようとしている。
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