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2014-02-03
ソース(記事原文):フューチャリティー
お腹の痛みを「ラブドラッグ」オキシトシンが治す
フューチャリティー(2014年2月3日) ― 投稿者ベリンダ・ベリー(Belinda Berry)
研究者らの発表によれば、オキシトシンが慢性的な腹痛を治すカギを握っているかもしれません。オキシトシンは陣痛を誘発したり、社会的つながりを促したりするホルモンです。
過敏性腸症候群のような病気では慢性的に腹痛が起こります。この腹痛を治せるように、研究者らが合成オキシトシンを開発しました。
オキシトシンには母性行動、パートナーシップ、絆などの社会的相互作用を深める力があるため、「ラブドラッグ」と呼ばれることがあります。
クイーンズランド大学分子生物科学研究所(University of Queensland’s Institute for Molecular Bioscience)のポール・アレウッド教授(Professor Paul Alewood)によると、オキシトシンの安定性を改善させた分子を開発したところ、腹痛の緩和にかなり有望だったそうです。
「消化管の中を生き延びて、腸までたどり着ける可能性があります」とアレウッド教授。
「過敏性腸症候群のような病気では腸の神経にあるオキシトシン受容体の感度が高まっていて、この分子はそこに作用します」。
また、副作用を最小限にすることは極めて重要なので、正常な腸組織への影響がなかったのは開発するうえで重要なメリットだったと話しています。
慢性的な腹痛は大きな健康問題であり、過敏性腸症候群だけでも欧米の人口の約11パーセントに及びます。
この病気に悩んでいる人はたくさんいるのに、腹痛を直接治す薬は現在のところありません。
アレウッド教授と共同上席著者のスチュアート・ブライアリー(Stuart Brierley)(アデレード大学(University of Adelaide))は、今回の知見を『ネイチャー・コミュニケーションズ(Nature Communications)』に報告しています。国立保健医療研究審議会(National Health and Medical Research Council)とオーストラリア研究会議(Australian Research Council)が、この研究を支援しました。
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