α-グルコシターゼ阻害薬(食後高血糖改善薬)
食事によって摂取された糖質は、小腸粘膜に存在しているα-グルコシターゼという酵素によって、単糖類のグルコース(ブドウ糖)に分解されてからエネルギー源として体内に吸収されます。α-グルコシターゼ阻害薬(食後高血糖改善薬)はこのα-グルコシターゼの働きを阻害し、小腸上部での糖質の分解と吸収を抑制することによって、食後血糖値の急激な上昇を妨げます。
食後血糖値とは食後2時間後に測定される血糖値のことで、140mg/dl未満であれば正常、200mg/dl以上となる場合が糖尿病、140mg/dl-200mg/dlである場合は、インスリンの分泌不足や、分泌が遅かったりすることによって食後の血糖値が下がらない『食後過血糖(または食後高血糖)』とされています。
従来の糖尿病治療においては食前の血糖値の改善に重点が置かれ、『食後過血糖(または食後高血糖)』についてはさほど重要視されていませんでした。しかし、『食後過血糖(または食後高血糖)』の人は、糖尿病の人と同じく動脈硬化の進行による第血管障害を引き起こしやすく、また数年以内に糖尿病へと移行する確率が高いことなどが認識されるようになったことから、近年では食後血糖値の改善が、糖尿病予防、及び治療に欠かせないとされています。
α-グルコシターゼ阻害薬は直接インスリンの分泌に関わらないため、スルホニル尿素薬(SU薬)のような低血糖を引き起こす可能性はほとんどありません。副作用としてはお腹にガスがたまる(鼓腸)、胃腸不良といった症状が報告されています。
トヤマ堂.comで取り扱い中のα-グルコシターゼ阻害薬(食後高血糖改善薬)
●グルコバイ(アカルボース)50mg
●グルコバイ(アカルボース)100mg(トルコ市場向け)
●グルコバイ(アカルボース)50mg(トルコ市場向け)
●プランディアル(ボクリボース)0.2mg
●プランディアル(ボクリボース)0.3mg
●ミグナー25(ミグリトール)25mg
●ミグナー50(ミグリトール)50mg