以下の場合、ジー・ティー・エヌ・スプレー0.4mgを絶対に使用しないでください。
・重篤な低血圧または心原性ショックの人: 血管拡張作用により、さらに血圧を低下させ、症状を悪化させるおそれがあります。
・閉塞隅角緑内障の人: 眼圧を上昇させるおそれがあります。
・頭部外傷または脳出血のある人: 頭蓋内圧を上昇させるおそれがあります。
・高度な貧血のある人: 血圧低下により貧血症状(めまい、立ちくらみなど)を悪化させるおそれがあります。
・硝酸・亜硝酸エステル系薬剤に対し過敏症の既往歴のある人
・ホスホジエステラーゼ5阻害作用を有する薬剤(シルデナフィルクエン酸塩、バルデナフィル塩酸塩水和物、タダラフィル)を使用中の人: ジー・ティー・エヌ・スプレー0.4mgとこれらの薬剤の併用により降圧作用が増強され、過度に血圧を低下させることがあります。
【慎重使用】
・低血圧の人: 血管拡張作用により、さらに血圧を低下させるおそれがあります。
・心筋梗塞の急性期の人: 血圧を低下させるおそれがあります。
・原発性肺高血圧症の人: 心拍出量が低下し、ショックを起こすおそれがあります。
・閉塞性肥大型心筋症の人: 心室内圧格差の増強をもたらし、症状を悪化させるおそれがあります。
【重要な基本的注意】
・過度に使用した場合、急激な血圧低下による意識喪失を起こすことがあるので、用法・用量に充分注意してください。過度の血圧低下、意識喪失が起こった場合には、下肢の拳上あるいは昇圧剤の使用など、適切な処置を行なってください。
・起立性低血圧を起こすことがあるので注意してください。
・ジー・ティー・エヌ・スプレー0.4mgの使用開始時には、ほかの硝酸・亜硝酸エステル系薬剤と同様に血管拡張作用による頭痛などの副作用が起こりやすく、これらの副作用のために注意力、集中力、反射運動能力などの低下が起こることがあるので、このような場合には自動車の運転などの危険を伴う機械の操作に従事しないように注意してください。
・ジー・ティー・エヌ・スプレー0.4mgとホスホジエステラーゼ5阻害作用を有する薬剤(シルデナフィルクエン酸塩、バルデナフィル塩酸塩水和物、タダラフィル)との併用により降圧作用が増強し、過度に血圧を低下させることがあるので、ジー・ティー・エヌ・スプレー0.4mg使用前にこれらの薬剤を服用していないことを充分に確認してください。またジー・ティー・エヌ・スプレー0.4mg使用中および使用後においてこれらの薬剤を使用しないよう充分注意してください。
【適用上の注意】
・火気に近付けて使用しないでください。
・目など口以外に向けて使用しないでください。
・高用量を直接肺に吸入した場合には、過度の結構動態の変化につながるおそれがあるので、用法・用量を厳守してください。
・高温では漏洩することがあります。夏期の車中、日の当たる場所などでは60度を超えることがあるので、このような場所には放置しないでください。
【その他の注意】
ジー・ティー・エヌ・スプレー0.4mgの使用中に、ジー・ティー・エヌ・スプレー0.4mgまたはほかの硝酸・亜硝酸エステル系薬剤に対し、耐薬性を生じ、作用が減弱することがあります。なお、ニトログリセリンの経皮吸収型製剤での労作狭心症に対するコントロールされた外国の臨床試験成績によると、休薬期間を置くことにより、耐薬性が軽減できたとの報告があります。
・硝酸・亜硝酸エステル系薬剤の使用によってショックまたはメトヘモグロビン血症があらわれたとの報告があります。
・ジー・ティー・エヌ・スプレー0.4mgはエタノールを含有するのでエタノールに過敏な人は注意して使用してください。
ジー・ティー・エヌ・スプレー0.4mgは主として肝臓で代謝されますが、高齢者では一般に肝機能が低下していることが多いため、高い血中濃度が持続し、血圧低下などが発現するおそれがあるので注意してください。
妊婦または妊娠している可能性のある人は、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ使用してください。
授乳中の人が使用する場合には授乳を中止してください。