【警告】
ジャヌメットを服用することで、膵炎が起きたとの報告がされています。膵臓の病気を治療中の方、もしくは治療を過去に行っていた方は医師や薬剤師に相談してから服用してください。
また、水疱性類天疱瘡といって皮膚に水ぶくれができる可能性があるといわれています。通常は自信の免疫液が皮膚を攻撃することで起こるものですが、ジャヌメットとの関連性も否定できていません。もしも水ぶくれができた場合は、すぐに医師に報告してください。
【慎重服用】
ジャヌメットの成分であるシタグリプチンやメトホルミンに過敏症の既往歴がある方は、服用を始める前に医師に相談してください。ほかの糖尿病治療薬を服用している方も注意が必要です。複数の治療薬を服用することで低血糖を起こすことがあります。
【使用上の注意】
・腎臓の働きが落ちている方がジャヌメットを服用すると、乳酸アシドーシスが起こる可能性があります。乳酸アシドーシスとは、体内に乳酸がたまることで酸が発生し、血液が酸性に傾くことです。起こる頻度はとてもまれですが、糖尿病や重い感染症がある方、長期にわたる絶食やアルコール摂取、脱水や肝機能の低下などがある方ではリスクが高まります。乳酸アシドーシスのリスクが高い方は、医師に相談してからジャヌメットを服用してください。
また、激しい嘔吐や発熱、熱中症や脱水症状などがある方、水分摂取量が普段より少なくなっている場合は、念のためジャヌメットの服用を中止しましょう。乳酸アシドーシスのリスクが高まる可能性があります。嘔吐や腹痛、痙攣、倦怠感、息苦しさ、低体温、心拍数の低下などが見られた場合は乳酸アシドーシスの可能性があるのでなるべく早く適切な治療を受けましょう。
・乳酸アシドーシスのリスクを高めるため、ジャヌメットを服用中は過度なアルコール摂取は避けてください。
・大きな手術の予定がある方ではジャヌメットの服用を中止する必要があります。手術中と手術後はジャヌメットが服用できません。いつ服用を中止しいつ再開するかは医師が判断しますので相談しましょう。
・乗り物に乗る方や機械を扱う方は服用に注意が必要です。大きな影響を与えることは少ないとされていますが、ジャヌメットに含まれているシタグリプチンの影響でめまいを起こすことがあります。ほかの糖尿病治療薬と併用することで低血糖を起こすこともあるので、こちらも同様に注意しましょう。
【高齢者】
高齢者では腎機能が低下していることが多く、ジャヌメットの効果が通常より強く出てしまうことがあります。用量の調節が必要なほか、服用を開始後は少なくとも年に1回は腎機能を調べるようにしてください。
【妊婦・授乳婦など】
妊娠中の方や妊娠の可能性がある方、授乳中はジャヌメットの服用ができません。胎児や赤ちゃんに対しての安全性が確立されていないためです。