アポ-ゾピクロンはフランスのローヌ・プーランローラー社が開発した、ゾピクロンを有効成分とする睡眠薬です。日本では1989年に認可されています。
アポ-ゾピクロンと同様のゾピクロンを有効成分とした様々なジェネリック医薬品が発売されています。いくつか例を挙げると、アモバンテス、アントマイリン、スローハイム、ゾピクール、ゾピコン、ゾピバン、ドパリール、メトロームなどがあります。
アポ-ゾピクロンは一般的には非ベンゾジアゼピン系に分類されますが、その作用原理が基本的にベンゾジアゼピン系と同じ為、ベンゾジアゼピン系に含められる場合もある特殊な睡眠薬といえます。
アポ-ゾピクロンはその効果が非常に早い事で知られています。即効性で有名な睡眠薬であるハルシオン以上の速さで効果が出始める事が確認されています。
その様にアポ-ゾピクロンは即効性ある睡眠薬であると同時に、その半減期が約4時間と、マイスリー、ハルシオンに次ぐ持続時間の短さ(超短時間作用型)も売りとなっています。
唯一の大きな問題は、アポ-ゾピクロンの苦味にあります。服用後30分位から苦味がこみ上げ、その苦味は体内から来る苦味の為、口をすすいだりしてもあまり改善されません。ただし、そのアポ-ゾピクロンの苦味を感じると、やっと眠ることが出来ると効果の前触れのように感じる人もいるようなので、一概に悪い事とも言えないようです。