降酸保健茶は、関節の痛みや尿酸値が高い人の症状改善に適した漢方茶です。しっかりした管理体制下で厳しい基準をクリアして製造された濃縮タイプなので、手軽に安心して飲用できるのが特徴です。
尿酸は、細胞が新陳代謝を繰り返したり、エネルギーを使った後の、いわば細胞の老廃物ですが、この尿酸の原料となるのがプリン体です。プリン体はあらゆる生物の細胞に存在する核酸を構成する成分で、細胞が新陳代謝により新しく入れ替わる際に、細胞内の核が放出・分解されて産出され、その後は主に肝臓で尿酸へと変わり、一時的に体内に留まった後に尿や便として体の外に排泄されます。プリン体は体内で生成されるほかに食べ物によっても摂取され、人間の場合、細胞代謝による自己産出の割合は全体の8割で、残りが食物からになります。
細胞の新陳代謝以外にも、尿酸は運動によってもつくられます。運動や臓器を動かしたりするにはエネルギーが必要ですが、そのエネルギー源となるアドノシン三リン酸(ATP)にはプリン体が含まれています。このエネルギー化合物であるATPは、生命活動などで使用される際に一度分解され、その後再びATPに戻り再利用されます。ところが、急激な運動などでATPを大量に使用した場合、再合成が間に合わなくなるために再利用されなくなり、過剰になったプリン体が最終的に尿酸となります。
健康な人においては体内の尿酸が一定量を超えることはなく、過剰な分は尿管、膀胱、尿道を経て排泄されるため、常に尿酸と排泄のバランスが取れています。ところが、プリン体の多量摂取、激しい運動、肥満などにより尿酸の量が増えたり、また反対に腎臓の疾患などで尿酸の排泄量が減るとこのバランスがくずれ、血液中の尿酸濃度が高くなるために高尿酸値の状態になります。
飽和濃度を超えた尿酸は、体液に溶けきらなくなって体内に蓄積され、ナトリウムと結合して塩の結晶となります。この結晶が少しずつ沈着していくとやがて遊離し、関節痛風発作(関節炎)や尿路結石、腎障害などを引き起こします。このような、血中の尿酸値が高くなった人の症状改善をサポートするための漢方茶が降酸保健茶(尿酸低下茶)です。
降酸保健茶に使用されている広金銭草はマメ科の植物で、古くから肝臓、胆のう、腎臓、膀胱の健康を維持するとして、尿道炎や尿路結石の治療のほか、黄だん、肝胆結石病などに使用されている解熱・利尿効果を持つ生薬です。またクミスクチンとも呼ばれている猫髭草は、カリウムを豊富に含んでいることから、体内の余分な水分、ナトリウム、塩素、窒素化合物である尿酸を排泄する働きがあるとされています。さらに利尿効果にすぐれ、また尿酸の排泄効果があるともいわれているポリフェノール、また尿酸値を低下させる効果が報告されているカテキンを含む日本緑茶を使用することで、排尿を促し、尿酸が体内に溜まりにくくします。
近年では肥満と尿酸値との間の関係性が示唆されており、実際に肥満の人がカロリーを制限すると尿酸値が低下することも認められてきています。そこで降酸保健茶はこれらの生薬に加えて食物繊維を配合することで、総合的に尿酸値の上昇を抑え、それに伴う関節痛や痛風の症状を改善するように働きかけます。