降脂湯顆粒は、眼精疲労や目の充血の解消、肝機能の向上のほか、血圧、血糖、コレステロール値の安定化を助ける効果が期待できる漢方薬です。
これらの効果を発揮する主な成分は決明子(ケツメイシ)です。決明子は「ハブ茶」の原料としても知られているエビスグサと呼ばれる植物の種子で、成分としてアントラキノン誘導体を含んでいます。この成分は水に溶けにくい性質を持ち、胃ではなく小腸で吸収された後に大腸や大腸粘膜に運ばれます。すると腸の蠕動(ぜんどう)運動を活発にして便を緩くする効果を発揮することから下剤などに使用されるほか、デトックスなどにも効果があるといわれています。
また、決明子が持つ解毒や利尿効果が体外に不要なものを排出して肝臓の負担を減らすだけでなく、糖質や脂質の代謝を促して脂肪の蓄積を防ぐため、肝機能の向上も期待できます。肝機能の向上は、眼精疲労や目の充血の減少など、肝臓の問題によって起こる眼の諸症状に対してもよい効果をもたらします。
これに加え、山楂子、荷葉、甘草が降脂湯顆粒の効果がさらに高まるように働いています。山楂子(サンザシ)はバラ科の低木で、熟すと赤くなる果実には活性酸素を除去する抗酸化作用、血中コレステロールを抑えて高脂血症や動脈硬化を予防する効果、交感神経に働きかけ、血圧を一時的に上昇させることで認知症を予防するなどの効果があるといわれています。またハスの葉である荷葉(カヨウ)は、下痢止めや止血のほか、近年では糖や脂肪吸収抑制作用や、脂肪分解、燃焼促進が期待されている成分で、甘草(カンゾウ)は肝臓の働きの強化や解毒作用、さらに生活習慣病の予防などの効果を持つ万能生薬です。
これらの生薬が発揮する効果により、降脂湯顆粒は1日3回服用することで、肝臓の健康を維持し、それに関係する眼の症状を改善するほか、血圧や血糖値、コレステロールを下げるように働きかけます。