田七花旗参茶は、古くから生薬として使用されている田七人参と西洋人参からつくられた漢方茶です。体液を保持するほか、活力をみなぎらせてやる気を取り戻し、また熱を取り除く効果が期待できることから、特に夜型生活を送っている現代人に最適です。
一般的に知られている野菜のニンジンはセリ科に属していますが、生薬における人参はウコギ科の植物です。そのため、栽培方法や見た目などはまったく異なり、また漢方では、元気を補い、胃腸を健やかにし、神経を安定させるなどの目的で滋養強壮薬として配合される代表的な生薬でもあります。
これらの薬効の中心となるのがサポニンです。サポニンは苦味の元となる成分で、主に植物の葉や茎、根に含まれており、肥満予防やコレステロール値の低下、免疫力増強、疲労回復、肝機能亢進、抗ウイルス、抗酸化作用などの効果があるとされています。またこのサポニンは植物により種類が異なるという特徴がありますが、中でも健康に対する高い効果が期待できるサポニンのひとつが「人参サポニン」です。人参サポニンはジンセノサイドとも呼ばれ、田七人参や朝鮮人参、
竹節人参、西洋人参など、種類により成分や効能・効果が異なります。
田七花旗参茶の原料のひとつである田七人参は、止血、消腫、鎮痛、消炎、強心薬として、打撲、ねんざ、吐血などの出血症状、冠状動脈疾患、狭心症、高血圧、心筋梗塞などに用いられる生薬です。高麗人参の4倍の量ともいわれるサポニンには、血液中のコレステロールを下げて血液の流れをよくするほかにも活性酸素の除去作用があるといわれています。活性酸素は体内に入り込んだ細菌類の排除などの役割を持っていますが、過剰に増えると細胞にダメージを与えるため、がんや生活習慣病や老化の促進に影響を与えることが報告されています。
また田七人参が持つ、すり傷や切り傷といった外傷だけではなく、内臓の出血に対する止血効果は、デンシチンと呼ばれる特有のアミノ酸の働きによるもので、鎮痛作用も備えています。
この田七人参に加え、田七花旗参茶には西洋人参が含まれています。西洋人参は、北米先住民が昔からその根と葉を用いている薬草で、現在では漢方においても田七人参と同様に滋養強壮に優れた生薬として処方されています。
朝鮮人参の薬性が温性なのに対して西洋人参は涼性で、中枢神経を抑制・沈静化させる働きを持っています。また効果は朝鮮人参よりもマイルドで、服用後のほてり感がほとんどなく、穏やかに体を潤すことができることから、特に高齢者が長期的に服用することによって糖尿病や高血圧、心肺機能の改善や予防などが期待できるともいわれています。さらに現代の研究で、西洋人参には免疫能の調整、抗ストレス作用、幹細胞損傷の保護、血圧降下、血栓予防、コレステロール低下、神経系老衰の抑制、老化防止などの効果があることも証明されています。
これら2種類の人参が持つサポニンの働きは、ストレス、無気力、疲れやすい、乾き・体の乾燥、辛いものの摂りすぎ、お酒やタバコの過多摂取、怒りっぽい、のぼせなどの症状や傾向に対して適していることから、田七花旗参茶は、現代人の生活が原因で起こるさまざまな現代病を改善するための最適な漢方ということができます。
なお、余仁生の田七花旗参茶は、グルテンやラクトース、木の実、ナッツなどが含まれるシリアルを扱う工場で製造されているため、これらの成分に対しアレルギーのある人はご注意ください。