動物アレルギー

動物アレルギー

動物の毛、垢、唾液、糞などがアレルゲンとなり誘発されるアレルギー症状を総称して動物アレルギーと呼んでいます。

屋内でのペットの飼育が増加するに伴ってその発症頻度も増加しており、現在では最も発症頻度の高いアレルギー疾患の一つとなっています。

よく知られているものには、ネコアレルギー、イヌアレルギー、鳥アレルギー、ウサギアレルギー、ハムスターアレルギーなどがありますが、中でもネコアレルギーは、ネコに直接接触することはもちろん、近づいただけでも顔が腫れる、目が痒くなる、鼻水やくしゃみが出る、喘息の様な咳が出るといった症状が現れるほど強い症状が現れるとされています。

また、ハムスターやフェレットといった小動物をペットとする人が増える一方で、それらの咬傷によるアナフィラキシー症状の発症や、魚類や両生類の飼育による皮膚症状、さらには動物の毛やフケを栄養源にするダニの発生によるアレルギーの誘発など実に様々なアレルギー症状の発症が報告されています。

 

動物アレルギーの主なアレルゲンである毛や垢、フケなどは目につきにくいうえ、空気中に拡散しやすいという特徴があり、特にネコは屋内における行動範囲も広いことから、屋内のあらゆる場所にアレルゲンが存在する傾向にあります。

そのため、動物アレルギーの根本的な対処法として、対象となる動物を近づけない環境をつくることが基本とされていますが、ペットである動物によってアレルギーを発症した場合はそういうわけにもいきません。

そこで、換気をよくする、毛やフケ、ダニなどが付着しやすいカーテンやカーペットを含めて、室内を丁寧に清掃する、ペットのブラッシングやシャンプーをこまめに行うといったことよって、室内に存在しているアレルゲンの量を減少さえ、アレルゲンの拡散を極力抑える対策が重要とされています。

また同時に、アレルギー症状はアレルギー持ちである人自身の健康状態によって左右されるため健康状態を維持し、アレルギー症状を悪化させない状態を保つ努力も大切です。

 

◆主な動物アレルギーの症状

※ネコアレルギー
・顔が腫れる
・目が痒くなる、充血する
・くしゃみ、鼻水、咳など

※イヌアレルギー
・くしゃみ、鼻水
・涙目
・呼吸困難など

※鳥アレルギー
・激しい咳、呼吸困難
・過敏性肺炎など

※ウサギアレルギー
・目や皮膚が痒くなる
・くしゃみ、鼻水、咳など

※ハムスターアレルギー
・目や皮膚が痒くなる
・くしゃみ、鼻水
・咳、呼吸困難
・アナフィラキシーショックなど