下記の使用量はあくまでも目安です。
実際の使用においてはかかりつけ医か専門医の指示に基づき、適切な量を使用するようにしてください。
※注意事項※
・アジア人と白人におけるロスパスタチンの薬理動態を比較した場合、アジア人においてロスバスタチンの血中濃度の中央値が約2倍に増加することが知られています。
そのため、アジア人の患者に対してロスリップ20を使用する場合には服用量の調整が必要とされています。
・食事の摂取に関わらずに1日1回服用します。
【使用方法、及び使用量の調整】
1日5-40mgを通常服用します。
・服用の開始や、他のHMG-CoA還元酵素阻害薬から変更する場合には適切とされる服用量の使用から開始し、患者の容態変化や治療の目的に合わせて調整してください。
・1回40mgの使用は1日20mgの使用で目標とするLDL-C(LDLコレステロール)値が達成できない場合のみに限り使用するようにしてください。
また、1回40mgを使用している場合には肝機能の計測を定期的に行ってください。
【高脂血症、混合型高脂血症、高トリグリセライド血症、原発性異常βリポ蛋白血症、アテローム性動脈硬化の治療として】
通常は1日10mgの服用からの開始が適切とされています。
・高脂血症(LDL-C>190mg/dL)で積極的脂質低下療法の対象となる患者には1日20mgの使用が考慮される場合もあります。
・服用開始後や服用量変更後の2-4週間後には脂質の量を測定し、その結果に基づいて使用量を変更してください。
【ホモ接合型家族性高コレステロール血症の治療として】
通常は1日20mgの服用から開始が適切とされています。
・治療に対する患者の容態はLDL-C(LDLコレステロール)値のプレ・アフェレシスから推測される必要があります。
【小児(10-17歳)におけるヘテロ接合型家族性高コレステロール血症の治療として】
1日5-20mgを通常服用します。
・最大でも1日20mgまでの服用が適切とされています。(20mg以上の服用量における安全性は確認されていません。)
・個人の治療に合った服用量を使用してください。また、服用量の調整は4週間以上の間隔を開けて行ってください。
【アジア人の患者における服用量】
アジア人の患者における服用開始量は1日5mgの服用から考慮されるべきとされています。
【シクロスポリンやロピナビル、リトナビルと併用する場合】
シクロスポリンを服用している患者のロスリップ20を使用は1日5mgの服用を限度とします。
ロピナビルやリトナビルを服用している患者のロスリップ20の使用は1日10mgの服用を限度とします。
【脂質低下療法との併用する場合】
ロスバスタチンの骨格筋における影響が増強される可能性があるためナイアシンやフェノフィブラートと併用される場合には、ロスリップ20の使用量の減量が考慮される必要があります。
また、ゲムフィブロジルとの併用はロスバスタチンの血中濃度を増加させるため極力さけられるべきとされていますが、万が一併用される場合にはロスリップ20の使用を1日10mgまでとします。
【重篤な腎機能障害の患者に使用する場合】
重篤な腎機能障害者(CLcr < 30mL/分/1.73m2)で、透析を受けていない患者におけるロスリップ20の使用は1日5mgから開始し、10mgを超えないようにしてください。