テトラサイクリン系抗生物質は細菌の生存に必要なタンパク質の合成にかかわるmRNAやtRNAといった物質の働きを阻害することによって細菌のタンパク質合成を阻害して細菌が増殖しないようにする静菌作用を発揮します。
このような作用機序からグラム陰性菌、グラム陽性菌の両方に対して広く効力を持つほか、嫌気性菌や細胞壁を持たない微生物に対してもその抗菌作用を発揮するといわれています。
しかし人体の細胞のタンパク質は細菌や微生物のタンパク質と異なるものであるため、テトラサイクリン系抗生物質のこの作用による人体への毒性はほとんどないとされています。
耐性菌が多いため一般細菌に対しての有用性は低下しているといわれていますが、ペニシリン系やセフェム系など他の抗生物質が無効とされるマイコプラズマ肺炎、レジオネラ肺炎、クラミジア肺炎などといった異型肺炎、クラミジアや梅毒と言った性感染症等に優れた効力を発揮すると言われています。
さらに腸管からの吸収がよく、半減期が長いことや全身組織への移行の良さも特徴として挙げられます。
レステクリン 500mgと同成分のテトラサイクリン塩酸塩を使用した薬には軟膏、トローチ、錠剤、カプセルがあります。
レステクリン 500mgと同じカプセル状の薬には以下のものがあります。
アクロマイシンV (ポーラファルマ)