以下の場合、リュープライド・デポ7.5mgを絶対に使用しないでください。
●子宮内膜症、子宮筋腫、中枢性思春期早発症の場合
・リュープライド・デポ7.5mgの成分または、合成LH-RH、LH-RH誘導体に対して過敏症の既往歴のある人
・妊婦または妊娠している可能性のある人、授乳中の人:LH-RH誘導体による瘤剤の報告があり、また動物実験で乳汁への移行がみられています。
・診断のつかない以上性器出血の人: 悪性疾患の可能性があります。
●閉経前乳がんの場合
・リュープライド・デポ7.5mgの成分または合成LH-RH、LH-RH誘導体に対して過敏症の既往歴のある人
・妊婦または妊娠している可能性のある人、授乳中の人:LH-RH誘導体による瘤剤の報告があり、また動物実験で乳汁への移行がみられています。
●前立腺がんの場合
・リュープライド・デポ7.5mgの成分または合成LH-RH、LH-RH誘導体に対して過敏症の既往歴のある人
【慎重使用】
●子宮内膜症、子宮筋腫、閉経前乳がんの場合
・粘膜下筋腫のある人: 出血症状が増悪することがあります。
●前立腺がんの場合
・脊髄圧迫または尿路閉塞による腎障害を既に呈している人、または新たに発生するおそれのある人: 初回使用初期の血清テストステロン濃度の上昇に伴い、原疾患の症状が悪化する可能性があります。
【重要な基本的注意】
●子宮内膜症の場合
・使用に際して、類似疾患(悪性腫瘍など)との鑑別に留意し、使用中に腫瘤が増大したり、臨床症状の改善が見られない場合は使用を中止してください。
・初回使用初期に、高活性LH-RH誘導体としての下垂体-性腺系刺激作用による血清エストロゲン濃度の一過性の上昇に伴い、臨床所見の一過性の悪化が認められることがありますが、通常治療を継続することにより消失します。
・更年期障害様のうつ状態が現われることがあるので、状態を充分に観察してください。
●子宮筋腫の場合
・使用に際して、類似疾患(悪性腫瘍など)との鑑別に留意し、使用中に腫瘤が増大したり、臨床症状の改善が見られない場合は使用を中止してください。
・粘膜下筋腫の人が使用する場合は、出血症状が増悪することがあるので観察を充分に行ない、異常が認められた場合には適切な処置を行なってください。
また失血症状が増悪した場合には医師の診断を受けてください。
・初回使用初期に、高活性LH-RH誘導体としての下垂体-性腺系刺激作用による血清エストロゲン濃度の一過性の上昇に伴い、臨床所見の一過性の悪化が認められることがありますが、通常の治療を継続することにより消失します。
・更年期障害様のうつ状態が現われることがあるので、状態を充分に観察してください。
●閉経前乳がんの場合
・リュープライド・デポ7.5mgは内分泌療法剤であり、閉経前乳がんに対して使用する場合には、がんに対する薬物療法について充分な知識・経験を持つ医師のもとで、リュープライド・デポ7.5mgによる治療が適切と判断された場合にのみ使用してください。
・初回使用初期に、高活性LH-RH誘導体としての下垂体-性腺系刺激作用による血清エストロゲン濃度の上昇に伴って骨疼痛の一過性増悪などが見られることがありますが、このような症状が現われた場合には対症療法を行なってください。
・リュープライド・デポ7.5mgで抗腫瘍効果が得られず、進行を認めた場合は、使用を中止してください。
・更年期障害様のうつ状態が現われることがあるので、状態を充分に観察してください。
●前立腺がんの場合
・リュープライド・デポ7.5mgは内分泌療法剤であり、前立腺がんに対して使用する場合には、がんに対する薬物療法について充分な知識・経験を持つ医師のもとで、リュープライド・デポ7.5mgによる治療が適切と判断された場合にのみ使用してください。
・初回使用初期に、高活性LH-RH誘導体としての下垂体-性腺系刺激作用による血清テストステロン濃度の上昇に伴って骨疼痛の一過性増悪が見られることがありますが、このような症状が現われた場合には対症療法を行なってください。
また尿路閉塞あるいは脊髄圧迫の見られるおそれがあるので慎重に使用し、使用開始1ヵ月間は充分観察を行ない、このような症状が現われた場合には適切な処置を行なってください。
●中枢性思春期早発症の場合
・初回使用初期に、高活性LH-RH誘導体としての下垂体-性腺系刺激作用による性腺ホルモン濃度の一過性の上昇に伴い、臨床所見の一過性の悪化が認められることがありますが、通常治療を継続することにより消失します。
・治療中は定期的にLH-RHテストを行ない、血中LHおよびFSHの反応性が抑制されない場合には、使用を中止してください。
【効能・効果に関連する使用上の注意】
●子宮筋腫の場合
・リュープライド・デポ7.5mgによる子宮筋腫に対する治療は根治療法ではないことに留意し、手術が適応となる人の手術までの保存療法ならびに閉経前の保存療法としての適用を原則としてください。
なお、下腹痛、腰痛に対する効果は、使用初期には認められないので、その間は適当な対症療法を考慮してください。
●閉経前乳がんの場合
・リュープライド・デポ7.5mgの使用開始に当たっては、原則としてホルモン受容体の発現の有無を確認し、ホルモン受容体が陰性と判断された場合にはリュープライド・デポ7.5mgを使用しないでください。
【用法・用量に関連する使用上の注意】
・リュープライド・デポ7.5mgは一定期間持続の徐放性製剤であり、一定期間を超える間隔で使用すると下垂体-性腺系刺激作用により性腺ホルモン濃度が再度上昇し、臨床所見が一過性に悪化するおそれがあるので、使用法を遵守してください。
●子宮内膜症、子宮筋腫の場合
・一般的に使用量の増加に伴って副作用の発現率が高くなる傾向が見られます。使用量の決定にあたっては、用量・用量に示された体重、子宮腫大の程度に留意してください。
・治療に際しては、妊娠していないことを確認し、必ず月経周期1-5日目から使用を開始してください。また治療期間中は非ホルモン性の避妊をしてください。
・エストロゲン低下作用に基づく骨塩量の低下がみられることがあるので、6ヵ月を超える使用は原則として行なわないでください(6ヵ月を超える使用の安全性は確立していません)。
なお、やむを得ず長期にわたる使用や再使用が必要な場合には、可能な限り骨塩量の検査を行ない、慎重に使用してください。
●閉経前乳がんの場合
・治療に際しては、妊娠していないことを確認し、また治療期間中は非ホルモン性の避妊をしてください。
・エストロゲン低下作用に基づく骨塩量の低下がみられることがあるので、長期にわたり使用する場合には、可能な限り骨塩量の検査を行ない、慎重に使用してください。
【適用上の注意】
1.筋肉注射のみに使用してください: 静脈注射により血栓症を誘発するおそれがあります。
2.筋肉注射にあたっては、以下の点に注意してください。
・注射部位は上腕部、腹部、臀部の皮下とします
・注射部位は毎回変更し、同一部位への反復注射は行なわないでください
・注射針が血管内に入っていないことを確認してください
・注射部位をもまないようにしてください
【小児などの使用】
●中枢性思春期早発症の場合
・低出生体重児、新生児、乳児に対する安全性は確立していません。