リピトール10mgは、脂質異常症(高コレステロール血症、家族性高コレステロール症など)の治療に効果を発揮します。
有効成分のアトルバスタチンカルシウム水和物は、スタチン系HMG-CoA阻害薬で、生体内コレステロールの合成を継続的に抑え、血液中から悪玉コレステロール(LDL)の取り込みを促進することで、コレステロールを低下する作用を示します。
脂質異常症は、診断基準によるものと根本要因によるものに分類されます。
診断基準に分類される物としては、高コレステロール血症、高LDLコレステロール血症、低HDLコレステロール血症、高トリグリセリド血症がありますが、生活習慣による脂質異常症の多くが高コレステロール血症です。
高コレステロール血症は、血液中の総コレステロール値が高いタイプの脂質異常を伴い、その値は220mg/dL以上になります。
97年の国民栄養調査では、日本人の男性27%、女性33%がこの値に該当するとのデータがあります。
根本要因には、家族性脂質異常症(Ⅰ型、Ⅱ型、Ⅲ型)、二次性脂質異常症があり、喫煙や食生活の乱れ、運動不足、糖尿病などにより、血中脂質値が上昇した状態になります。
食生活の改善や運動の習慣化により改善されることが多いと言われていますが、種類によってはLDLの代謝異常など先天的要因による物もあり、その場合は治療回復が困難であると言われています。
また、脂質異常症に由来する疾患として、動脈硬化症が進行して脳梗塞や虚血性心疾患、膵臓疾患などになりやすいとされています。