リバシュア(リバビリン)は、C型慢性肝炎の治療薬でインターフェロンの注射と併用する事で、C型肝炎のウイルスを排除します。リバシュアの有効成分・リバビリンは、多数のウイルスに効果を示す抗ウイルス剤です。
リバビリンは、小腸にある腸管で吸収された後、細胞内での代謝により有効成分となり、ウイルスの核酸複製を阻害すると考えられています。
現在、日本ではC型肝炎治療のために認可されており、経口剤としてインターフェロン注射と共に用いる方法が標準的治療方法とされています。
リバシュア(リバビリン)はインターフェロンアルファー2b(遺伝子組み換え)、ペグインターフェロンアルファー2b(遺伝子組み換え)又はインターフェロンベータとの併用によりC型慢性肝炎の治療薬として有効であり、単独療法としては無効です。
C型肝炎とはC型肝炎ウイルス(Hepatitis C VirusまたはHCV)に感染することで発症するウイルス性肝炎の一種です。
HCVは、血液が主な感染経路でかつては輸血による感染が多い物でしたが、先進国では輸血血液の検査体制が確立したため現在、輸血による感染は殆どみられなくなりました。
現在は針刺し事故・臓器移植・不衛生な状態での針治療やピアスや入れ墨などの施術・麻薬注射の回し打ち・などが主な感染経路となっており、性行為や母子感染は稀と言われています。
現在日本のHCV感染者数は約200万人、世界では全人口のおよそ3%近い1憶7千万人がキャリアであると考えられています。
C型慢性肝炎は、肝炎を起こすC型肝炎ウイルスの感染により、6カ月以上にわたって肝臓の炎症が続き、細胞が壊れて肝臓の働きが悪くなる病気です。初期には殆ど症状がありませんが放置しておくと肝硬変や肝臓癌に進行しやすいことが知られています。
C型慢性肝炎は、軽い肝炎のまま経過する場合もありますが、全体の約7割は徐々に病気が進行し、治療しないと10~30年でその3~4割が肝硬変になり、更に肝臓癌に移行すると言われています。
長期の炎症で肝臓の細胞が壊れ、それを埋める形で線維成分が増加し、肝臓が硬くなってしまう症状を肝硬変といいますが、その肝硬変になると肝臓癌が発生しやすくなるだけでなく、肝臓に血液を運ぶ門脈の流れが悪くなるため、血液は肝臓を迂回して食道の静脈を通るようになり瘤を作ります。
それがひどくなると破裂し下血や吐血を起こす食道静脈瘤や、通常肝臓で処理されるアンモニアが脳に溜まり異常行動や昏睡等の症状を起こす肝性脳症など、命に関わる重大な合併症を起こすリスクが高まります。