以下の場合、ラーガクティル100mgを絶対に服用しないでください。
・昏睡状態、循環虚脱状態にある人: これらの状態を悪化させるおそれがあります。
・バルビツール誘導体、麻酔剤などの中枢神経抑制剤の強い影響下にある人:中枢神経抑制剤の作用を延長し、増強させます。
・アドレナリンを服用中の人
・フェノチアジン系化合物およびその類似化合物に対し過敏症のある人
【重要な基本的注意】
・眠気、集中力、注意力、反射運動などの低下が起こることがあるので、ラーガクティル100mgを服用中は自動車の運転など危険を伴う機械の操作に従事しないように注意してください。
・制吐作用を有するため、ほかの薬剤に基づく中毒、腸閉塞、脳腫瘍などによる嘔吐症状を不顕性化することがあるので注意してください。
・抗精神病薬において、肺塞栓症、長期臥床、肥満、脱水状態などの危険因子を有する人に服用する場合は注意してください。
以下の場合、慎重にラーガクティル100mgを服用してください。
・肝障害または血液障害のある人:肝障害または血液障害を悪化させるおそれがあります。
・褐色細胞腫、動脈硬化症あるいは心疾患の疑いのある人:血圧の急速な変動がみられることがあります。
・重症喘息、肺気腫、呼吸器感染症などの人:呼吸抑制が現われることがあります。
・てんかんなどのけいれん性疾患またはこれらの既往歴のある人:けいれん閾値を低下させることがあります。
・幼児、小児:錐体外路症状、特にジスキネジアが起こりやすいとされています。
・高齢者:起立性低血圧、錐体外路症状、脱力感、運動失調、排泄障害が起こりやすいとされています。
・高温環境にある人:体温調節中枢を抑制するため、環境温度に影響されるおそれがあります。
・脱水、栄養不良状態などを伴う身体的疲弊のある人:悪性症候群が起こりやすいとされています。
以下の場合、ラーガクティル100mgを服用しないことを原則としますが、特に必要とする場合は慎重に服用してください。
・皮質下部の脳障害(脳炎、脳腫瘍、頭部外傷後遺症など)の疑いのある人:高熱反応が現われるおそれがあります。
動物実験では大量服用で胎児死亡、流産などの胎児毒性が報告されており、また妊婦が服用した場合、新生児にふるえなどが現われることがあるため、妊婦または妊娠している可能性のある人は服用しないでください。
母乳中への移行が報告されているので、授乳中の人はラーガクティル100mgを服用中は授乳を避けてください。
服用初期に起立性低血圧が現われることがあります。
塩酸クロルプロマジン100mgによる治療中、原因不明の突然死が報告されています。
外国で実施された認知症に関連した精神症状を有する高齢者を対象とした臨床試験において、非定型抗精神病を服用した人は死亡率が1.6-1.7倍高かったとの報告があります。
また外国での疫学調査において、定型抗精神病薬も非定型抗精神病薬と同様に死亡率の上昇に関与するとの報告があります。