以下の場合、マイオニットインスタ0.5mgを絶対に服用しないでください。
・重篤な低血圧または心原性ショックの人: 血管拡張作用により、さらに血圧を低下させ、症状を悪化させるおそれがあります。
・閉塞隅角緑内障の人: 眼圧を上昇させるおそれがあります。
・頭部外傷または脳出血の人: 頭蓋内圧を上昇させるおそれがあります。
・高度な貧血の人: 血圧低下により貧血症状(めまい、立ちくらみなど)を悪化させるおそれがあります。
・硝酸・亜硝酸エステル系薬剤に対し過敏症の既往歴のある人
・ホスホジエステラーゼ5阻害作用を有する薬剤(シルデナフィルクエン酸塩、バルデナフィル塩酸塩水和物、タダラフィル)を使用中の人: マイオニットインスタ0.5mgとこれらの薬剤の併用により降圧作用が増強され、過度に血圧を低下させることがあります。
【慎重服用】
・低血圧の人: 血管拡張作用により、さらに血圧を低下させるおそれがあります。
・心筋梗塞の急性期の人: 血圧を低下させるおそれがあります。
・原発性肺高血圧症の人: 心拍出量が低下し、ショックを起こすおそれがあります。
・閉塞性肥大型心筋症の人: 心室内圧格差の増強をもたらし、症状を悪化させるおそれがあります。
【重要な基本的注意】
・狭心症に対しマイオニットインスタ0.5mgを使用する場合には、以下の事項に留意してください。
1)服用後、数分間で効果をあらわしますが、効果があらわれない場合にはさらに1-2錠を追加服用してください。
2)1回の発作に複数錠服用しても効果があらわれない場合、発作が15-20分以上持続する場合には、直ちに主治医に連絡してください。
・起立性低血圧を起こすことがあるので注意してください。また、めまいや失神などを起こすことがあるので、椅子に腰かけるか、座って服用してください。
・過度の血圧低下が起こった場合には、下肢の挙上あるいは昇圧剤の使用など、適切な処置を行なってください。
・マイオニットインスタ0.5mgの使用開始時には、ほかの硝酸・亜硝酸エステル系薬剤と同様に血管拡張作用による頭痛などの副作用が起こりやすく、これらの副作用のために注意力、集中力、反射運動などの低下が起こることがあるので、このような場合には自動車の運転などの危険を伴う機械の操作には従事しないようにしてください。
・マイオニットインスタ0.5mgとホスホジエステラーゼ5阻害作用を有する薬剤(汁でなフィルクエン酸塩、バルデナフィル塩酸塩水和物、タダラフィル)との併用により降圧作用が増強し、過度に血圧を低下させることがあるので、マイオニットインスタ0.5mgの服用前にこれらの薬剤を服用していないことを充分確認してください。またマイオニットインスタ0.5mgの服用中および服用後においてこれらの薬剤を服用しないように充分注意してください。
【その他の注意】
マイオニットインスタ0.5mgの使用中に、マイオニットインスタ0.5mgまたはほかの硝酸・亜硝酸エステル系薬剤に対し、耐薬性を生じ、作用が減弱することがあります。なお、ニトログリセリンの経皮吸収型製剤での労作狭心症に対するコントロールされた外国の臨床試験成績によると、休薬期間を置くことにより、耐薬性が軽減できたとの報告があります。
【保存および使用上の注意】
・ニトログリセリンは揮発しやすい成分です。
・幼小児、特に乳児の手の届かない場所に保存するように注意してください。
・容器のまま保存し、ほかの容器に移しかえるは絶対に避けてください。
・錠剤を取り出したらただちにふたを堅く締めてください。またニトログリセリンが吸収されて効果が低下するため、容器の中にほかの綿や紙を入れないでください。
・なるべく涼しい場所に保存し、持ち歩くときは財布の中、あるいはコートのポケットなどに入れ、身体に密着させないでください。
・フタをあけてから3ヵ月以上経過すると効果が低下するおそれがあるので、使用開始日を容器に記入しておいてください。
・マイオニットインスタ0.5mgは舌下で溶解させ、口腔粘膜から吸収されて速やかに効果を発現するもので、内服では効果がありません。
・マイオニットインスタ0.5mgを初めて使用する場合は、最初の数回は必ず1錠を服用してください。このとき一過性の頭痛が起こることがありますが、この症状は服用を続ける間に起こらなくなります。
マイオニットインスタ0.5mgは主として肝臓で代謝されますが、高齢者では一般に肝機能が低下していることが多いため、高い血中濃度が持続し、血圧低下などが発現するおそれがあるので注意してください。
妊婦または妊娠している可能性のある人は、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ使用してください。
授乳中の人が使用する場合には授乳を中止してください。