【警告】
・海外で実施された大うつ病性障害などの精神疾患を有する人を対象とした、複数の抗うつ剤の短期プラセボ対照臨床試験の検討結果において、24歳以下の人では、自殺念慮や自殺企図の発現のリスクが抗うつ剤服用群でプラセボ群と比較して高いと報告されています。なお、25歳以上の人における自殺念慮や自殺企図の発現リスクの上昇は認められず、65歳以上においてはそのリスクが減少しています。
【禁忌】
・ブリンテリックス10mgの成分に対し過敏症の既往歴のある人
・モノアミン酸化酵素阻害薬(MAOI)を服用中の人: ブリンテリックス10mgで精神疾患治療をしている人は、MAOIを使用しないでください。またブリンテリックス20mgによる治療中止後21日間は、MAOIでの治療を行なわないでください。さらに、リネゾリドまたはメチレンブルー静注による治療を受けている人は、ブリンテリックス20mgによる治療を開始しないでください。
【慎重服用】
・セロトニン作動性抗うつ薬(SSRI、SNRIなど)、またはセロトニン作動薬(トリプタン、三環系抗うつ薬、フェンタニル、リチウム、トラマドール、トリプトファン、ブスピロン、セント・ジョーンズワースなど)を併用している人: セロトニン症候群の発現が報告されています。
・セロトニン作動性抗うつ薬(SSRI、SNRIなど)で治療をしている人: 異常出血の可能性が高くなります。
・閉塞隅角緑内障の人: 抗うつ薬治療を行なっている未治療の解剖学的に狭隅角のある人において、閉塞隅角緑内障が発症したとの報告があります。
・抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)の人において、軽そう病が発症する可能性があります。
・重度の肝臓障害、腎臓障害のある人
【使用上の注意】
・抗うつ薬治療により、そう病、軽そう病の出現がみられることがあります。
・海外で実施された大うつ病性障害などの精神疾患を有する人を対象とした、複数の抗うつ剤の短期プラセボ対照臨床試験の検討結果において、24歳以下の人では、自殺念慮や自殺企図の発現のリスクが抗うつ剤服用群でプラセボ群と比較し高いと報告されています。なお、25歳以上の人における自殺念慮や自殺企図の発現リスクの上昇は認められず、65歳以上においてはそのリスクが減少しています。
・抗うつ剤の服用において、不安感、興奮、パニック発作、不眠症、易刺激性、敵対行為、攻撃性、衝動性、静座不能、軽そう病、そう病などの症状の出現が報告されています。
しかしこれらの症状出現とうつ病の悪化、自殺傾向との関係性は解明されていませんが、自殺傾向の前兆であると考えられています。
・うつ症状が悪化している人、自殺傾向があらわれたことのある人、うつ症状や自殺傾向の前兆があらわれている人における治療規制を変更する場合、注意してください。
・CYP2D6代謝不良の人では、最大服用量は10mg/日が推奨されています。
【高齢者】
・高齢者では副作用が出現しやすいため、低用量から開始し、副作用に注意しながら緩徐に増量を行なってください。
【妊婦、授乳婦など】
・妊婦および妊娠の可能性のある人に対する安全性は確立していません。
・授乳中の人は服用を中止するか、服用をする場合は授乳を中止してください。