【禁忌】
・ブスピロン/バスピロン10mgの成分に対し過敏症の既往歴のある人
・14日以内にMAO(モノアミン酸化酵素)阻害薬を服用した人、服用している人: イソカルボキサジド、リネゾリド、メチレンブルー静注、フェネルジン、ラサギリン、セレギリン、三環系抗うつ剤など。
・18歳未満の人: 安全性が確立していません。
【慎重服用】
・うつの人: 異常思考および異常行動が起こるおそがあります。
・腎疾患、肝疾患のある人: ブスピロン/バスピロン10mgは主に肝臓で代謝され膀胱により排出されます。これらの人のブスピロン/バスピロン10mgの服用は推奨されていません。
・緑内障の人: 睡眠薬の中には抗コリン作用のあるものがあり、緑内障のある人や排尿に問題のある人、前立腺肥大の人では注意して服用してください。
・薬物依存症の人
【重要な基本的注意】
・うつ症状を呈する人には希死念慮があり、自殺企図のおそれがあるので、このような人は服用開始早期ならびに服用量を変更する際には状態および病態の変化を注意深く観察してください。
・不安、焦燥、興奮、パニック発作、不眠、易刺激性、敵意、攻撃性、衝動性、アカシジア/精神運動不穏、軽そう、そう病などがあらわれることが報告されています。また因果関係は明らかではありませんが、これらの症状・行動を来たした症例において、基礎疾患の悪化または自殺念慮、自殺企図、他害行為が報告されています。状態および病態の変化を注意深く観察するとともに、これらの症状の増悪が観察された場合には、服用量を増量せず、徐々に減量し、中止するなど適切な処置を行なってください。
・自殺目的での過量服用を防ぐため、自殺傾向が認められる人が服用する場合は、1回分の処方日数を最小限にとどめてください。
・家族などに自殺念慮や自殺企図、興奮、攻撃性、易刺激性などの行動の変化および基礎疾患悪化があらわれるリスクなどについて充分説明してください。
・眠気、めまいなどがあられることがあるので、ブスピロン/バスピロン10mgを服用中の人は、自動車の運転など危険を伴う機械を操作する際には充分注意してください。
・服用中止(突然の中止)により、不安、焦燥、興奮、浮動性めまい、錯感覚、頭痛および悪心などが現れることが報告されています。服用を中止する場合には、突然の中止を避け、状態を観察しながら徐々に減量してください。
・アルコールの摂取は、特定の副作用の出現を上昇させることがあります。
【高齢者】
・一般に高齢者では生理機能が低下しているため、血中濃度が上昇する可能性があります。用量に留意して、状態を観察しながら慎重に服用してください。
【妊婦、妊産婦、授乳婦など】
・妊婦または妊娠している可能性のある人は、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ服用してください。
・授乳中の人の服用は避けることが望ましいとされていますが、やむを得ず服用する場合は授乳を避けてください。
【幼児、小児など】
・低出生体重児、新生児、乳児、幼児または小児に対する安全性は確立していません。