バイオ・カルシウムは、カルシウムの体内への吸収促進を助け、体内に留まるように働きかけるビタミンD3を配合した、主に骨の健康のためのサプリメントです。特に生理中や閉経を迎えた女性、乳製品の消化能力の低い人のカルシウム補給に最適です。
カルシウムは人間の体の中にいちばん多く含まれているミネラルで、そのほとんどは歯と骨に存在しており、体重の1-2パーセントを占めているといわれています。残りは血液や細胞外液に含まれ、血液凝固や心機能、筋肉運動、ホルモンの分泌、細胞の分裂などの働きに関係しています。
牛乳や乳製品、魚介類、海藻類、大豆製品などに多く含まれているカルシウムは、体内に摂取された後に小腸から吸収されて血液中に入り、必要な分以外は骨に蓄えられます。その吸収率は乳児期、思春期、妊娠後期で特に高くなりますが、加齢と共に次第に減っていきます。その一方で、血液中では常に一定量のカルシウムを必要としており、不足した分は骨を壊すことで補うように働きます。カルシウムは骨の重要な構成成分であることから、このような骨破壊によるカルシウムの減少は骨密度の減少を引き起こしかねず、場合によっては骨粗しょう症を引き起こすこともあります。そのため、適度なカルシウムの摂取は、健康な骨を維持するためにも必要不可欠です。
ところが、カルシウムは摂取が難しい栄養素のひとつで、成人における体内への吸収率はわずか30パーセント程度といわれています。この体に不足しがちなカルシウムを、効率よく摂取するために欠かせないのがビタミンDです。ビタミンDには、免疫システムの補助や、呼吸器感染症の予防、血管や心臓の機能改善、抗がん作用などのほか、カルシウムの吸収や血液中のカルシウム濃度を高める働きがあります。食べ物では魚介類、きのこ類、卵黄などに含まれ、また太陽の光を浴びることで人間の皮膚でも合成されます。
しかし近年では、食生活の変化による食事からのビタミンDの充分量の摂取や、また紫外線を避ける傾向に加え、加齢によってもビタミンDの合成がそれぞれ減っていることから現代人はビタミンDが不足しているともいわれています。
そこで、カルシウムと同時にビタミンDを配合することで、より効率的にカルシウムが体内に吸収されるように考えられたサプリメントがバイオ・カルシウムです。
カルシウムは多すぎても少なすぎても体によい影響を与えず、1日の推奨摂取量は650mgといわれています。研究によると、体内にいちばん多く吸収されるカルシウムの1回の摂取量は500mgであり、バイオ・カルシウムの1錠中にはこの最適量が含まれています。さらに、ビタミンDの中でもより活性の高いビタミンD3を加えることで、小腸からのカルシウム吸収を促進し、骨形成が活発になることから骨量の減少を抑える効果が期待できます。
骨粗しょう症は、骨を丈夫にする働きを持つ女性ホルモンであるエストロゲンの不足が影響しているため、男性よりも女性が、また女性の中でも特に中年以降の女性が圧倒的にかかりやすいという特徴があります。そのほか、運動不足、飲酒・喫煙の習慣、ダイエットなども原因となることから、このような人では特にバイオ・カルシウムの日常的な服用が推奨されています。