以下に該当する方におけるネルビルの使用は禁忌とされています。
・有効成分のメシル酸ネルフィナビルや他成分に過敏症である方
以下に該当する方におけるネルビルの使用には注意が必要とされています。
・重篤な肝、腎機能障害
・肝炎、特に慢性的なB型及びC型肝炎
・糖尿病
・血友病
HIVウイルスは、抗HIVウイルス薬剤に対して容易に耐性を獲得するため、血中における治療域とされる濃度を維持するためには医師の指示に忠実に従うことが非常に重要とされています。
薬剤血中濃度の低下はウイルスの増殖が促進され、ウイルスが薬剤に対して耐性を獲得しやすくなります。
服用を忘れることが続いたりすると、薬剤による治療の効力が失われるこのにもなりかねないため、服用時間に忘れずに服用することを心がけ、薬が切れる前に必ず次回分を処方してもらうようにすることが大切です。
抗HIVウイルス薬剤の治療によって、性交や血液汚染による感染率が下がるということはありません。性交時にはコンドームを使用しパートナーを感染から守ることが必要です。
抗HIVウイルス薬剤の組み合わせによる療法において体脂肪の分布の変化(リポジストロフィー、脂肪異栄養症)が報告されています。
長期においての影響については解明されていませんが、医師によっては体脂肪や血中の脂質(コレステロール等)、及び糖質(グルコース等)を観測し、脂質異常症の治療薬を処方することもあります。
ネルビル使用中に体脂肪の異常がみられた場合にはただちに医師に相談してください。
抗HIVウイルス薬剤の組み合わせによる療法において骨壊死が引き起こされる場合があります。
骨壊死は骨への血液供給が低下することによる骨組織が懐死に陥ることによって引き起こされ、副腎皮質ステロイドの使用、アルコール摂取、深刻な免疫不全、高レベルの体脂肪、HIV感染の進行と長期に渡る抗HIVウイルス薬剤の使用などが危険因子とされています。
ネルブルの使用中に関節のこわばり、(特に尻、膝、肩における)痛み、動かしにくさなどが発現した場合にはただちに医師に報告し、精密検査を受けるようにしてください。
妊娠中の女性、及び胎児における安全性は確立されていません。
ネルビルの使用は医師によって有効性が危険性を上回ると判断された場合のみ使用するようにしてください。
メシル酸ネルフィナビルはネズミによる動物実験において母乳に排出されることが知られています。
また、HIV感染者の母親から授乳を介した乳児へのHIV感染が懸念されるため、HIVに感染している母親の授乳はどのような状況下においてもされるべきでないとされています。
2歳未満の幼児における安全性は確立されていません。
歯科手術を含めた手術を受ける場合は、麻酔医を含めた医師にネルビルの服用を報告して下さい。
同じような症状であったとしても、ネルビルを他人と共用することはしないでください。
子供の手の届かないところで、光や湿気を避けて保存してください
外装に損傷があったり、有効期限が切れているものの使用はしないでください。