【禁忌】
・テストジェルの成分に対し過敏症の既往歴のある人
・前立腺がん、乳がんの疑いのある人
・女性: 男性化作用が起こることがあります。
【慎重使用】
・心臓、肝臓、腎臓に重篤な機能不全のある人は、テストジェルでの治療の際にうっ血性心不全を伴う/伴わないむくみを特徴とする重篤な合併症が起こるおそれがあります。この場合はただちに治療を注意し、利尿薬による治療を行なってください。
・虚血性心疾患の人は、テストジェルを注意して使用してください。
・高血圧の人は、テストジェルを注意して使用してください。テストステロンが血圧を上昇させるおそれがあります。
・てんかん、片頭痛を悪化させるおそれがあるので、テストジェルを注意して使用してください。
・テストステロンエステルで治療中の性腺機能低下症の人に関する研究で、睡眠時無呼吸のリスクが上昇するとの結果があります。特に肥満、慢性呼吸病の人でその傾向が高いようです。
・補充療法後に平常テストステロン血漿濃度を達成したアンドロゲン治療の人において、インスリン感性の改善が起こるおそれがあります。
【使用上の注意】
・性腺機能低下症(高・低ゴナドトロピン性)が認められた場合のみ使用し、ほかに疾患や症状がある場合は治療開始前に除去しておいてください。
・臨床的特徴(第二次性徴退行、身体構成の変化、無力症、性欲減退、勃起障害など)によるテストステロン機能不全を明らかに呈し、2つの独立した血液テストステロン値により確認された場合に、使用してください。・テストステロンによる治療を開始する前に、前立腺がんの存在リスクを排除するためみの精密検査を受けてください。
・テストステロン治療中は、推奨される方法(直腸指診と血清PSA鑑定)に従って前立腺および胸部を注意深く観察してください。また定期的な観察を少なくとも年1回、特に高齢者やリスクの高い人(臨床的または家族的要因)においては2回受けてください。
・アンドロゲンは潜伏性の前立腺がんや良性前立腺過形成を促進するおそれがあります。
・高カルシウム血症(およびそれに関連した高カルシウム尿症)のリスクを持つガン患者は、骨に転移するおそれがあるためテストジェルを注意して使用してください。これらの人においては、血清カルシウム濃度の定期的な観察が推奨されています。
・アンドロゲンの過剰摂取により、臨床症状(易刺激性、神経質、体重増加、勃起持続時間の延長、頻回な勃起)がみられることがあるので、その場合は用量の調整を行なってください
・テストステロン補充療法を長期間受けた場合、血液中の赤血球数が異常増加することがあるため、定期的に血液検査を受けてください。
・てんかんや片頭痛がある場合、使用により症状が悪化することがあるため、注意して使用してください。
・糖尿病の持病があり、インスリンで血糖値をコントロールしている人では、テストステロンによる治療がインスリンや抗糖尿病薬治療の効果に影響をおよぼし、薬の量を調節する必要が出てくることがあります。
・使用部位に重篤な反応があらわれた場合は治療方針の変更を検討し、場合によりテストジェルによる治療を中止してください。
・予防措置を取らない場合、人の皮膚と皮膚の緊密な接触によりテストステロンが移ることがあります。繰り返し接触した場合、その結果として血中テストステロン値が上昇し、副作用(顔面および体毛の成長、声の低音化、生理不順など)がみられることもあります(不慮の男性化)。
・塗布後は手を石鹸でよく洗ってください。
・ジェルが乾燥したら、その部分を覆うような洋服を着用してください。
・テストステロン治療を受けていない人と接触することが予想される場合は、事前にシャワーを浴びてください。
・万一、予防措置をとっていない塗布部分が接触した場合は、水と石鹸でよく洗ってください。
・性行為を行なう場合、相手の安全のために塗布した部分はTシャツなどでカバーするか、行為前にシャワーを浴びてください。
・妊婦は塗布部に触れないようにしてください。またパートナーが妊娠した場合は、より一層の注意を払ってください。
・子供に接触する場合は、Tシャツなどで塗布部をカバーしてください。
【妊婦、授乳婦など】
・妊婦および授乳中の人に対する安全性は確立していません。万一、塗布部に接触した場合はただちに水と石鹸で洗い流してください。
【小児など】
・子供の使用に対する安全性は確立していません。