セロクイン100mgは、有効成分であるクエチアンピンがメジャートランキライザーに分類される精神安定剤であり、非定型抗精神病薬と呼ばれる薬剤の一つで、日本では統合性失調症の精神治療薬として承認されています。
統合失調症は、妄想や幻覚などさまざまな症状を示す精神疾患の一つで、従来の生活能力が失われてしまう病気です。古くは古代ギリシャ時代から似たような病気が存在したと言われていますが現在においてもその病因は不明のままで、一説として神経伝達物質の一つであるドーパミン過剰によるとの仮説などさまざまな説が提唱されています。
症状は、思考・知覚・自我意識・意志・欲望・感情などの精神機能障害が見られ、大きく陽性症状・陰性症状・その他と分類されていますが、各分類によって更にさまざまな症状があります。
また統合性失調症は、生涯発病率が120人中1人と非常にまれな病気ですが、発症は思春期から青年期が多く、小児期や老年期に発症がみられる場合もあります。
セロクイン100mgの有効成分であるクエチアンピンは、精神の高揚を抑制したり気分の落ち込みを改善する作用があり、日本では主に統合性失調症の精神治療薬として用いられますがうつ病や神経症、PTSD、睡眠障害、アルコール依存症などそのほかの精神疾患に対しても幅広く処方される事があります。
また、アメリカでは統合失調症に加え急性躁病、双極性障害への治療薬として米国食品医薬品局(FDA)から承認を受けています。