【禁忌】
・ジッテン20mgの成分に対し過敏症の既往歴のある人
・重症ケトーシス、糖尿病性昏睡または前昏睡、1型糖尿病の人: 輸液およびインスリンによる速やかな高血糖の是正が必須となるので、ジッテン20mgの服用は適しません。
・重症感染症、手術直後、重篤な外傷のある人: インスリン注射による血糖管理が望まれるので、ジッテン20mgの服用は適しません。
【慎重服用】
・高度の肝機能障害のある人: 使用経験がなく安全性が確立していません。
・心不全(NYHA分類III-IV)のある人: 使用経験がなく安全性が確立していません。
・スルホニルウレア系薬剤を使用中の人: ほかのDPP-4阻害剤で、併用により重篤な低血糖症状が報告されています。
・以下の人または状態: 低血糖を起こすおそれがあります。
1)脳下垂体機能不全または副腎機能不全
2)栄養不良状態、飢餓状態、不規則な食事摂取、食事摂取量の不足または衰弱状態
3)激しい筋肉運動
4)過度にアルコールを摂取している人
・腹部手術の既往または腸閉塞の既往のある人: 腸閉塞を起こすおそれがあります。
・QT延長を起こしやすい人(重度の徐脈などの不整脈またはその既往歴のある人、低カリウム血症の人など): QT延長を起こすおそれがあります。
【重要な基本的注意】
・ジッテン20mgの使用にあたっては、低血糖症状およびその対処方法について充分理解してください。特にスルホニルウレア系薬剤と併用する場合、低血糖のリスクが増加するおそれがあります。スルホニルウレア系薬剤による低血糖のリスクを軽減するため、スルホニルウレア系薬剤と併用する場合には、スルホニルウレア系薬剤の減量を検討してください。
・糖尿病の診断が確立した人のみ適用を考慮してください。糖尿病以外にも耐糖能異常・尿糖陽性など、糖尿病類似の症状(腎性糖尿、甲状腺機能異常など)を有する疾患があることに留意してください。
・ジッテン20mgの適用はあらかじめ糖尿病治療の基本である食事療法、運動療法を充分に行なった上で効果が不充分な場合に限り考慮してください。
・ジッテン20mgの服用中は、血糖を定期的に検査し、薬剤の効果を確かめ、ジッテン20mgを3ヵ月使用しても効果が不充分な場合にはほかの治療法への変更を考慮してください。
・使用中に、使用の必要がなくなる場合や、減量する必要があり、また不養生、感染などの合併などにより効果がなくなったり、不充分となる場合があるので、食事摂取量、血糖値、感染症の有無などに留意の上、常に使用継続の可否、使用量、薬剤の選択などに注意してください。
・QT延長などの副作用が発現するおそれがあるので、QT延長またはその既往のある人(先天性QT延長またはその既往のある人(先天性QT延長症候群など)、多形性心室頻拍(TDP)の既往のある人では使用を避けることが望ましいとされています。
・低血糖症状を起こすことがあるので、高所作業、自動車の運転などに従事している人が服用するときには注意してください。
・ジッテン20mgとインスリン製剤との併用使用の有効性および安全性は検討されていません。
・ジッテン20mgとGLP-1受容体作動薬はいずれもGLP-1受容体を介した血糖降下作用を有しています。両剤を併用した際の臨床試験成績はなく、有効性および安全性は確認されていません。
・急性すい炎があらわれることがあるので、持続的な激しい腹痛、嘔吐などの初期症状が
あらわれた場合には、速やかに医師の診察を受けてください。
【その他の注意】
・海外臨床試験においてテネリグリプチン160mgを1日1回服用したときにQT延長が報告されています。
【高齢者】
・一般に高齢者では生理機能が低下していることが多いので、状態を観察しながら服用してください。
【妊婦、授乳婦】
・妊婦または妊娠している可能性のある人は、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ使用を考慮してください。
・授乳中の人は、ジッテン20mgを使用中は授乳を避けてください。
【小児など】
低出生体重児、新生児、乳児、幼児または小児に対する安全性は確立していません。