シラグラ 100 mgは、バイ・ ・ラのジェネリックです。
シラグラの有効成分であるシルデナフィルは、もともと狭心症治療薬として開発されていたものです。しかし、臨床試験において、狭心症への効果は薄かったのですが、偶然勃起不全に対して効果があることが確認されたのです。結果として、勃起不全を効能効果として発売されたという、珍しい経緯があります。
バイ・ ・ラはアメリカで発売されるや否や、画期的な新薬であるとして売り上げを伸ばし、多くのジェネリックなども存在しています。このシラグラもそのようなジェネリックのひとつとしてよく知られています。また、バイ・ ・ラは、日本においても画期的な新薬であるということから、大変短い期間で、1999年に許認可を取得しています(発売はファイザーの日本法人)。
概して、海外で発売された新薬が日本の病院で正しく使われるようになるまでには、海外の発売から数年以上待たなくてはならない、というのが日本の許認可における現状です。ですから、海外では使用されているのにも関わらず、日本では未だに使用できないというケースは意外に多くあります。
シラグラの有効成分であるシルデナフィルは、陰茎の海綿体における血流を阻害する酵素PDE5を阻害する、という効果を持っています。これにより、海綿体の血管を拡張させ、勃起不全の効果を誘発させます。
このため、シルデナフィルの血管拡張作用が他の疾患に利用できないか、という研究もされています(例:慢性心不全、肺高血圧症、急性肺障害など)。
また、アメリカではシルデナフィルが100mg含有されたバイ・ ・ラが発売されていますが、現在のところ日本では100mgの製造承認が下りていない為、医療機関でも手にすることが出来ません。
医療機関でバイ・ ・ラを手に入れるためには、医師の処方箋が必要とされます。また、健康保険の適用外のため、各医療機関が各自で価格を設定できますが、一般的に1錠1,500円~2,000円程度で販売されているようです。
なお最近、主成分のシルデナフィルに大腸がんのリスクを軽減させる可能性があるという研究結果が報告されています。詳細については以下の記事をご覧ください。
「
バイアグラが大腸がんのリスクを軽減する」という研究結果 」(【ニューズウィーク日本版】より)