サンドレナジェルの有効成分であるエストラジオールは、エストロゲン(卵胞ホルモン)とも呼ばれる性ホルモンで、黄体ホルモンと同様に生殖腺を刺激します。日本では、ル・エストロジェル0.06%の名前で、バイエル薬品が販売しています。
個人差はありますが、閉経を迎えた女性や卵巣欠落症状を伴う女性は、エストロゲンの生成が減少するために突発的に不快な発熱が起こり、顔・頸部・胸部のほてり、顔面紅潮、激しい熱と体中の発汗などの症状が現れます。
またその他の症状として、性交時や性交後に不快な膣の乾燥を感じる女性もいます。
サンドレナジェルの有効成分であるエストラジオールは、これらの症状を、緩和・排除させる働きを持っています。
また、一般的に女性はエストロゲンとプロゲステロンという黄体ホルモンを多く持ち、男性はテストステロンと言う男性ホルモンを多く持っていることから、ホルモンの作用によって肉体的に男女差を作る働きがあるとされています。
日本国内では正規にトランスセクシャル治療を行なっている医療機関がとても少ないのが現状ですが、性別適合手術(性転換手術)後の男性へホルモン治療としてエストロゲンを連続的に投与した場合、投与量によっても効果は異なりますが、1~4カ月で身体的な変化が起こり始め、大抵の場合3年以内で身体的変化が完了すると言われています。
また、性別適合手術を受けていない男性へのホルモン治療として投与した場合は、身体的変化に時間が掛かりますが、生殖能力が低下し、精子の数が急速に減少します。
ホルモン剤の使用方法は注射や経口薬、サンドレナジェルの様なジェルや貼付薬があります。
ジェルを塗布によって使用する場合、すぐに体全体の組織へ吸収されるのではなく、一度皮下に取り入れられた後に少しずつ体全体へ吸収されていくため、効率よくエストロゲンの濃度を維持する事ができ、副作用も少ないと言われています。