以下の場合は、サラゾピリン500mgを絶対に使用しないでください。
・下記の成分に過敏症反応のある人
1.スルファサラジンをはじめとしたサラゾピリン500mgの成分
2.硫黄を含んでいる薬(例:スルフォンアミド類)、血糖降下薬(例:グリピジド)、チアジド/サイアザイド系利尿薬(例:クロロチアジド)
3.サリチル酸誘導体(例:アスピリン)
・肝疾患、腎疾患のある人
・血液疾患のある人
・腸閉塞、尿閉塞のある人
・ポルフィン症の人
・2歳未満の乳幼児
【警告】
スルファサラジンの使用に起因する過敏症反応、無顆粒球症、再生不良性貧血、腎機能や肝機能の障害、不可逆的な神経筋や中枢神経の変化、線維化性肺胞炎による死亡例が報告されています。使用中の咽頭炎、発熱、蒼白、紫斑病、黄だんなどの症状の発現は、骨髄抑制、肝毒性、溶血症、或いは他の深刻な血液疾患の存在を示唆している可能性があるため、速やかに医師に報告する必要があります。また、使用中に重篤な中毒症や過敏症反応がみられた場合には、スルファサラジンによる治療を、ただちに中断し、血液検査を受ける必要があります。
【慎重服用】
・G6-PD欠乏症の人
・喘息持ちである/あった人
・小児リウマチの人
【使用に関する注意】
・食後の服用が望ましいとされています。
・服用量は均等に分割し、24時間中の服用間隔を一定に保ちながら服用してください。なお、服用の間隔が8時間を超えないようにしてください。
・サラゾピリン500mgは腸溶錠のため、割ったり噛んだりせず、水と一緒にのみ込んでください。
【その他の注意】
サラゾピリン500mgの使用前には、白血球分類を含めた総括的な血液検査と肝機能検査を行なうことが必要とされています。また、同様の検査を治療開始後から1ヵ月の間は2週間に1回、2-3ヵ月の間は月に1回、以後は3ヵ月に1回実施する必要があるとされています。尿検査を含めた腎機能検査は、治療開始から最初の3ヵ月の間は1ヵ月に1回行ない、以降慎重な観察を欠かさないようにしてください。
スルファサラジンの使用による、精子数の減少、精子の運動能力の低下、形態的に異常な精子、発育不良の精子の増加などによる男性の可逆的な不妊症が報告されていますが、スルファサラジンの使用中断後、2-3週間後に改善するとされています。
GP-6-PD欠乏症の人におけるスルファサラジンの使用は、溶血性貧血を引き起こす可能性があるとされています。
経口のスルファサラジン薬剤の使用は、葉酸の吸収や代謝を妨げ、葉酸欠乏症を引き起こす可能性があるとされており、この作用による大赤血球症や汎血球減少といったような重篤な血液疾患を発症することによる、妊娠中の女性の胎児への影響が懸念されています。
結晶尿や結石形成のリスクを下げるために、治療中は水分を充分に取るように心がけてください。
アトピー性疾患、特に重度のアレルギーや喘息のある人におけるスルファサラジンの使用は、過敏症反応を増強するリスクがあるとされているため、注意が必要とされています。
スルファサラジンの使用によって、皮膚が光線に過敏となり、日光に照射された時に発疹や発赤、そして重度の日焼けを引き起こすことがあるため、直射日光などから皮膚を守る必要があります。
妊娠中、授乳中の女性における安全性は確認されていません。