緑内障の点眼薬治療では、点眼薬1種類から治療を始め、効果が充分でない場合は作用の違う薬を2~3種類組み合わせて使用します。内服薬と比べると副作用が少ないと言う利点があります。
その種類は、作用の仕組みによって
β遮断薬・α遮断薬・交感神経作動薬・副交感神経作動薬・プロスタグランジン製剤・炭酸脱水酵素阻害薬がありますが、コンビガンは2種類の有効成分を混合した薬剤です。
有効成分であるブリモニジン酒石酸塩は、選択的交感神経α2受容体作動薬で、房水の産生を減少させブドウ膜強膜性流出を促進することにより眼圧を低下させる働きがあります。
もう一つの有効成分のマレイン酸チモロールは交感神経遮断薬で、毛様体の房水産生を抑制する事で眼圧を低下させます。
コンビガンはこれら2つの有効成分の働きによって、過剰な房水の産生を減らし、強膜やぶどう膜の外側への流出を促進する事で眼圧を下げる作用を発揮します。
コンビガンの有効成分の一つである、ブリモニジン酒石酸塩を含む薬としては、アルファガンP(Cipla Limited)、ブリモジニン(Various)、酒石酸ブリモニジン点眼液(千寿製薬)等があります。
コンビガンのもう一つの有効成分である、マレイン酸チモロールを含む薬として、チモプトール(万有製薬)、チモプトール(参天製薬)、リズモンTG(キッセイ薬品工業)、チモロール(日東メディック)などがあります。