コンディリンは有効成分であるポドフィリン(ポドフィルム脂)が0.5%含まれた外用剤(液体)です。このポドフィリンはポドフィルム根をアルコールで抽出した液に水を加えて析出させて作られる樹脂様物質です。
このコンディリンには、アプリケーター(薬剤を塗布する為の物)が30本付いています。
欧米ではその有効性からコンディリン(ポドフィリン液)が尖圭コンジローマ治療の第一選択肢として広く利用されていますが、日本では医薬品としての販売が認められていないため、各医療機関が試薬という形で購入し、その溶液を調整して利用されています。
コンディリン(ポドフィリン液)は一般的なイボの治療に用いられますが、特に尖圭コンジローマ(性行為によって感染するウィルス性のイボ)を治療する代表的な薬物としても知られています。
尖圭コンジローマの治療には、レーザー治療、電気メス治療、液体窒素による凍結治療などの外科的治療法と、コンディリン(ポドフィリン液)に代表される薬物治療がありますが、薬物治療は、患部が外科的処置が難しいところにある時、また外科的処置をする程ではないサイズの時に一般的に用いられます。
コンジローマウィルスには80から100以上の異なるタイプがある事が報告されていますが、コンディリン(ポドフィリン液)はその70%ほどに効果があるとされています。