以下の場合、グリジド80mgを絶対に服用しないでください。
・重症毛ケトーシス、糖尿病性昏睡または前昏睡、インスリン依存型糖尿病の人: インスリンの適用となります。
・重篤な肝または腎機能障害のある人: 低血糖を起こすおそれがあります。
・重症感染症、手術前後、重篤な外傷のある人: インスリンの適用となります。
・下痢、嘔吐などの胃腸障害のある人: 低血糖を起こすおそれがあります。
・グリジド80mgの成分またはスルホンアミド系薬剤に対し過敏症の既往歴のある人
・妊婦または妊娠している可能性のある人
【警告】
・重篤かつ遷延性の低血糖症を起こすことがあります。
・用法・用量、使用上の注意に特に留意してください。
【慎重服用】
・既に肝または腎機能障害のある人
・以下の低血糖を起こすおそれのある人または状態
1.肝または腎機能障害
2.脳下垂体機能不全または副腎機能不全
3.栄養不良状態、飢餓状態、不規則な食事摂取、食事摂取量の不足または衰弱状態
4.激しい筋肉運動
5.過度のアルコール摂取者
6.高齢者
7.血糖降下作用を増強する薬剤との併用
【重要な基本的注意】
・糖尿病の診断が確立した人に対してのみ適用を考慮してください。糖尿病以外にも耐糖能異常、尿糖陽性など、糖尿病類似の症状(腎性糖尿、老人性糖代謝異常、甲状腺機能異常など)を有する疾患があることに留意してください。
・適用はあらかじめ糖尿病治療の基本である食事療法、運動療法を充分に行なったうえで効果が不充分な場合に限り考慮してください。
・服用する場合は少量から開始し、血糖、尿糖を定期的に検査し、薬剤の効果を確かめ、効果が不充分な場合には速やかにほかの治療法への切り替えを行なってください。
・服用の継続中に、服用の必要がなくなる場合や減量する必要がある場合があり、また不養生、感染症の合併などにより効果がなくなったり、不充分となる場合もあるので、食事摂取量、体重の推移、血糖値、感染症の有無などに留意のうえ、常に使用継続の可否、服用量、薬剤の選択などに注意してください。
・重篤かつ遷延性の低血糖症を起こすことがあるので、高所作業、自動車の運転などに従事している人が服用するときは注意してください。また低血糖症に関する注意について、充分に理解してください。
【その他の注意】
・スルホニル尿素系薬剤(トルブタミド1日1.5g)を長期間継続服用した場合、食事療法単独の場合と比較して心臓・血管系障害による死亡率が有意に高かったとの報告があります。
・インスリンまたは経口血糖降下剤の服用中にアンジオテンシン変換酵素阻害剤を使用することにより、低血糖が起こりやすいとの報告があります。
高齢者では生理機能が低下していることが多く、低血糖が現れやすいため、少量から服用を開始し、定期的に検査を行なうなど慎重に服用してください。
妊婦または妊娠している可能性のある人は服用しないでください。
授乳中の人は、授乳を中止してください。
小児などに対する安全性は確立していません。