以下の場合、クレスリップを絶対に服用しないでください。
・クレスリップの成分に対し過敏症の既往歴のある人
・妊婦または妊娠している可能性のある人
・胆汁の分泌が極めて悪い人または重篤な肝障害のある人
以下の場合、クレスリップを服用しないことを原則としますが、特に必要とする場合には慎重に服用してください。
アトルバスタチンとして
・腎機能に関する臨床検査値に異常が認められる人に、クレスリップとフィブラート系薬剤を併用する場合には、治療上止むを得ないと判断される場合にのみ併用してください。
以下の場合、クレスリップを慎重に服用してください。
テルミサルタンとして
・両側性腎動脈狭窄のある人または片腎で動脈狭窄のある人: 腎血流量の減少や糸球体ろ過圧の低下により急速に腎機能を悪化させるおそれがあります。
・高カリウム血症の人: 高カリウム血症を増悪させるおそれがあります。
・肝障害のある人: テルミサルタンは主に胆汁中に排出されるため、テルミサルタンのクリアランスが低下することがあります。
また外国において肝障害の人でテルミサルタンの血中濃度が約3-4.5倍上昇することが報告されています。
・重篤な腎障害のある人: 腎機能を悪化させるおそれがあります。
・脳血管障害のる人: 過度の降圧が脳血流不全を引き起こし、病態を悪化させるおそれがあります。
・高齢者: 脳梗塞などが起こるおそれがあるため、一般に過度の降圧は好ましくないとされています。
アトルバスタチンとして
・肝障害またはその既往歴のある人、アルコール中毒の人: アトルバスタチンは肝臓において作用し代謝されるので、肝障害を悪化させるおそれがあります。
またアルコール中毒の人は、横紋筋融解症が現れやすいとの報告があります。
・腎障害またはその既往歴のある人: 横紋筋融解症の報告の多くが腎機能障害を有する人で、また横紋筋融解症に伴って急激な腎機能の悪化が認められています。
・フィブラート系薬剤(ベザフィブラートなど)、免疫抑制剤(シクロスポリンなど)、ニコチン酸製剤(ニセリトロールなど)、アゾール系抗真菌薬(イトラコナゾールなど)、エリスロマイシンを服用中の人: 一般にHMG-COA還元酵素阻害剤との相互作用により横紋筋融解症が現れやすくなります。
・糖尿病の人: 糖尿病を悪化させることがあります。
・甲状腺機能低下症の人、遺伝性の筋疾患(筋ジストロフィーなど)またはその家族歴のある人、薬剤性の筋障害の既往歴のある人: 横紋筋融解症が現れやすいとの報告があります。
・高齢者: 一般に生理機能が低下しており、また横紋筋融解症が現れやすいとの報告があります。
重要な基本的注意
テルミサルタンとして
・急激な血圧低下を引き起こすおそれがあるため、血液透析中の人、利尿降圧剤服用中の人、厳重な減塩療法中の人は状態を充分に観察し、増量する場合は徐々に行なってください。
・降圧作用に基づくめまい、ふらつきが現われることがあるため、高所作業、自動車の運転など危険を伴う機械操作をする際には注意してください。
・手術前の24時間は服用しないことが望ましいとされています。
・アンジオテンシンII受容体拮抗剤服用中に肝炎などの重篤な肝障害が現われたとの報告があります。
アトルバスタチンとして
・あらかじめ高コレステロール血症治療の基本である食事療法を行ない、さらに運動療法や高血圧、喫煙などの虚血性心疾患のリスクファクターの軽減なども充分に考慮してください。
・服用中は血中脂肪質値を定期的に検査し、治療に対する反応が認められない場合には服用を中止してください。
・劇症肝炎などの肝炎が現われることがあるため、悪心・嘔吐、倦怠感などの症状が現われた場合には服用を中止し、医師の診断を受けてください。
また服用中は、服用開始または増量時から12週までの間に1回以上、それ以降は定期的(半年に1回など)に肝機能検査を行なってください。
効能・効果に関連する使用上の注意
アトルバスタチンとして
・服用の前に充分な検査をし、高コレステロール血症、家族性高コレステロール血症であることを確認した上で服用してください。
・家族性高コレステロール血症ホモ接合体については、LDLアフェレーシスなどの非薬物療法の補助として、あるいはそれらの治療法が実施不能な場合にのみ服用してください。
授乳中の人は服用を避け、やむを得ず服用する場合は授乳を中止してください。
低出生体重児、新生児、乳児、幼児または小児に対する安全性は確立していません。