クリマラ100は、更年期障害・卵巣欠落症状に伴う血管運動神経症(顔面紅潮、発汗)・非尿生殖器の委縮症状・閉経後骨粗鬆症の治療薬です。
有効成分のエストラジオールはエストロゲン(卵胞ホルモン)と呼ばれる性ホルモンで、黄体ホルモンと同様に生殖腺を刺激してエストロゲンを補う事により、これらの症状の緩和に効果を発揮します。
個人差がありますが、閉経後や卵巣欠落症状を伴う女性は、エストロゲンの生成が減少することにより、突発的に不快な発熱を起こし、顔・頸部・胸部のほてり、顔面紅潮、激しい熱と体中の発汗などの症状が現れます。
またそのほかにも、性交時や性交後に不快な膣の乾燥を感じる女性もいます。クリマラ100の有効成分・エストラジオールは、これらの症状を緩和・排除する働きを持っています。
また、エストラジオールを含む卵胞ホルモンには、体型が自認する性に近づき心理的な葛藤を改善する効果が認められている事から、一部では男性の性同一性障害・性別違和症候群や性別適合手術(性転換手術)の術後に、ホルモン治療薬として用いられることもあります。
一般的に女性はエストロゲンとプロゲステロンという黄体ホルモンを多く持ち、男性はテストステロンと言う男性ホルモンを多く持っていることから、ホルモンの作用によって肉体的に男女差を作る働きがあるとされています。
日本国内では正規にトランスセクシャル治療を行なっている医療機関はとても少ないのが現状ですが、性別適合手術(性転換手術)後の男性へホルモン治療としてエストロゲンを連続的に投与した場合、投与量によっても効果は異なりますが、1~4カ月で身体的な変化が起こり始め、大抵の場合は3年以内で身体的変化が完了すると言われています。
また性別適合手術を受けていない男性へのホルモン治療として使用した場合、身体的変化に時間が掛かりますが、生殖能力が低下して精子の数が急速に減少します。